魂魄の狐神

天道の真髄は如何に?

◆◆【我「老子」の私見を綴る】◆◆配天第六十八

2012-06-22 21:13:31 | 学問

配天第六十八

善爲士者不武。善戰者不怒。善勝敵者不。善用人者爲之下。是謂不爭之徳、是謂用人之力、是謂配天之極。

善く士たる者は武ならず。善く戦う者は怒らず。善く敵に勝つ者は与わず。善く人を用うる者はこれが下となる。これを不争の徳と謂い、これを人の力を用うと謂い、これを天の極に配すと謂う。

軍隊の統率者で優秀な人は、なるべく闘いを避けるものである;戦争に長けている人は怒りを顕さない;戦うことに優れた敵には、敵意を持ってはいけない;人使いが上手な人は、謙虚にして下って人に接する。此れ等は、紛れも無く覇を競って争わない気風が「大道」に遵う考え方だと言っているのであり、戦わずに相手を説き伏せることに力を入れることが肝要だと言っているのであり、其れ等を客観的規律として遵う必要があると言っているのであって、こうした考え方を原理として置き世に広めていかねばならないのだ。


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