魂魄の狐神

天道の真髄は如何に?

【「ケインズの理論④」】

2018-01-20 02:20:09 | マクロ経済の基礎の基礎

 【「ケインズの理論③」】からの続き

「GBP」の表記法 : 同じ材を一度以上計算に入れている。
 靴の生産の生産高☜革の産出高と家畜の産出高に加算される☜革の産出高の一部は既に靴の産出高に含まれて居る☜前回【「ケインズの理論③」】の「企業の粗生産報告書」を参照すると、GBP=316と成って居るが、此れは(【ケインズ理論 ②】の「付加価値報告書」の欄を参照)すると、三つの企業で算出した付加価値を足した(180+7462)に等しい☞総ての「付加価値報告書を結合」☞「GBP報告書」が得られる(此のことは、前回の「粗計算報告書に示されてる」)☜読み取る迄じっくり見るべし。

企業の此の粗計算報告書の簡単化
① 「在庫品の変化」☜総て加算
② 「原材料の購入」と「原材料の販売」を相殺することが出来る☜元々、計算上、+と-の同じ大きさの価格(売った者の収入は買った者の支出)
③ 「消費財企業と原材料企業とによる『建物及び設備の購入』(☜資本財企業による建物及び設備の販売)」と「資本企業が自らの為に生産した建物及び設備」を加算することが出来る☞「建物及び設備の購入」
④ 右側で、総ての企業によって支払われた「賃金及び俸給」を全部加算☞「賃金と俸給」
 右側にある他の総ての項目は、同じく処理
 以上、簡単化によって、👇の「企業の粗生産物報告書」として纏められる。

 上の例は、  僅か三つの企業だけの存在を仮定したものだが、「個々の企業に関する資料から『企業の粗生産物』を見出そうとするときに関連ある概念上の問題」を総て網羅している。「GBP」は一つの企業で在れ、数多の企業で在れ、総ての企業によって付加された「付加価値の合計」である☜一つの企業の場合、「GBP報告書」は当然其の企業の「付加価値報告書」と同じに成り、「付加価値報告書」も当然「生産報告書」と同じものと成る。
 多数の企業が存在する場合は、各企業毎に「付加価値報告書」を作製し、其れ等の数字を合計して行くことに成るが、「或る企業によって付加された価値≠其の企業の生産高」☜殆どの企業は他の企業から生産物を仕入れる⇦「付加価値報告書」≠「生産報告書」


民間国内粗投資GPDI

 一国の資本ストック=総ての「在庫品、建物及び設備」の総価値
 或る期間中の民間国内粗投資(GPDI)=「建物及び設備への全追加高」+「在庫品の変化高」☜「資本ストックの粗変化高」
 

✱ 「資本ストック」=「在庫品、建物及び設備」以外は含ま無い☜株式や債券等は一切含まず☜要注意

民間国内粗投資(GPDI)≠民間国内純投資(NPDI)☜厳密に認知されるべき
 年度初の資本ストック既知、更にGPDIを知っていても、其の期の終わりの資本ストックを知ることは出来無い☜期末のストック=期当初のストック量+ストック変化量-「失われたストック量(☜「減価償却」)」

民間国内純投資(NPDI)民間国内粗投資(GPDI)「減価償却」
民間国内粗投資(GPDI)は資本ストックへの純追加分☜此れを知って居れば期末の資本ストックが分かる👇

期末の資本ストック=期首の資本ストック+GPDI

 「企業の粗生産報告書」☜この表の左側に記入された「在庫品の変化」と「建物及び設備の購入」を加えたものが、GPDIであり、従ってGBPは下表の様に示せる👇


政府及び外国貿易が存在し無い場合に
企業部門で作り出される粗生産物の報告書

 

つづく

 

※ 本投稿文中の綴りや語句の使い方や理論分析の誤りは、適当に解釈して貰うか、コメント欄で指摘して頂きたい。



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