魂魄の狐神

天道の真髄は如何に?

【ケインズの理論⑤】

2018-01-20 19:49:26 | マクロ経済の基礎の基礎

【「ケインズの理論④」】からの続き

 政府と外国貿易の存在を除外し、加えて「家計に於いて生産物を造り出され無い」と仮定⇨GBP(粗生産物)=GNP(国民総生産)⇨GNP報告書=GBP報告書
▮ NNP(国民純生産)=GNP(国民総生産)ー(固定資本減耗=減価償却?)だったから、

GBP報告書の両側から減価償却控除⇨「国民純生産報告書」
👇
「政府、外国貿易及び家計での生産が存在し無い」場合の
国民純生産報告書

👆

 

 左側「消費者への売り上げ+民間国内粗投資GPDI-減価償却」⇨民間国内純投資(NPDI)=「民間国内粗投資GPDI-減価償却」だから⇨左側は簡単に「消費者への売り上げ+民間国内純投資NPDI」である

 貯蓄☜「所得のうち処分され無い部分」☜所得1万$-消費財及びサービスに6,000$支出=4,000$(⇦「貯蓄」👈*貯蓄は何も貨幣の形ですることを要し無い)⇨債券や株式、貸金、預貯金、・・・⇦此れ等は何れにしても、所得総てを「消費財及びサービスに支出」したので無いから「貯蓄」したのだ。


 👆の「国民純生産報告書」の表は、230$の「消費者への売り上げ」と276$の「国民所得」を記録☞「貯蓄」=「所得」-「消費」と定義⇨民間純貯蓄(NPS)46$(☜276$-230$)

 民間粗貯蓄=民間純貯蓄NPS+原価償却☜46$+減価償却のみならず、 民間国内純投資(NPDI)=46$である☜此れは偶然では無く、定義から、民間純貯蓄NPS=民間国内純投資(NPDI)は必ず成り立つ。
 [「国民純生産及び国民所得報告書の国民純生産(NNP)の左側にある」国民純生産NNP]-「消費者への売り上げ」=民間国内純投資(NPDI)
 国民所得(☜必ず国民純生産NNPに等しい)-「消費者の売り上げ」=「民間純貯蓄NPS」⇨民間純貯蓄NPSは民間国内純投資NPDIに等しく成らなければ成らないのである。

👆の均等を理解出来たことの確認と、定義から真実であるとし無ければ成らない会計的恒等関係に他なら無いことを自ら確認する為に次の様な貯蓄と投資に違った影響を与えると思われるかもしれない仮説的行為について考える。

① 或る人が散髪し理髪師に3.5$を支払う。
 此の人は所得の内から理髪師に3.5$を支払う⇨彼の貯蓄は3.5$だけ減少☜此の取引は建物、設備又は在庫品の額に影響を与え無い⇨投資は変化し無い☜投資は不変の儘で貯蓄が3.5$減少⇨両者(民間純貯蓄NPSと民間国内純投資NPDI)は等しく無いことを意味するか?☜答えは否👇

 此の場合、社会の投資が変化して無い⇨貯蓄も又変化して無いと認識すべき☜散髪代を支払った人は3.5$だけ少なく貯蓄したが、理髪師は3.5$手に入れたが、理髪師は其れを未だ消費して無い⇨此の時点での理髪師は3.5$だけ多く貯蓄してる⇨両者間では±0で総貯蓄は不変と成る。

② 或る人がチューブ入りの歯磨きを178¢で買う。
 買い手の貯蓄は178¢減少☜彼は其れだけ消費をした⇨小売店が178¢で歯磨きを仕入れた場合、彼の在庫は178¢減少するが、在庫品は資本ストックの一部であるから、在庫品の減少=民間国内純投資NPDIの減少との意味と成る。
 然し、練り歯磨きの仕入れ価格は売値よりも少額であるのが当たり前なので、仕入れ価格は90¢とすると、小売店主の在庫品は90¢減少するに過ぎ無い⇨民間国内純投資NPDIの減少は90¢減少しただけ。
 では、貯蓄と投資は最早等しく無いのではないか?⇦答えは否☜小売店主は88¢の利潤を上げたことを認識すべき⇨彼は其れだけの分所得を稼いだ⇨稼いだ88¢を未だ使って無い⇨貯蓄を86¢多く貯蓄したことに成る。
 従って、民間純貯蓄NPSは90¢だけ減少=民間国内純投資NPDIの減少する。

③ 製造業者が原材料に100$払う。
 彼は100$投資して、其の分自身の在庫品を増やした⇨原材料を売手は其の売買によって在庫品を減らした。
 原材料の生産に100$の費用が掛かったとする⇨売り手は、買い手が其の投資を増加するのと同じ額だけ投資を減少させたことに成る⇨民間純貯蓄NPSも民間国内純投資NPDIも共に不変。
 然し、原材料の生産費が100$以下で、70$で生産したとすれば、原材料の売り手は70$だけ在庫品を減少させ30$の所得を稼いだことに成る⇨原材料の売主は左の30$を貯蓄した(未だ消費する機会が無かったので)⇨民間純貯蓄NPSは30ドル増加⇨売り手は100ドル多く投資するが、売り手は70ドル少なく投資する⇨「民間純貯蓄NPSは30$増加=民間純貯蓄NPS増加」

⑤ 製造業者が原材料を加工する為労働者を雇い40$労働者に支払った
 原材料は100$であったが、其の加工に費やされた労働をコスト化して加算⇨140$と成る⇨製造業者の投資は40$増加し、労働者は所得40$受け取って居るが、未だ支出して無い⇨民間純貯蓄NPS40$増加する。

 話👆が可成り漸漸子しく成って居るので、此のシリーズの初回から分かる迄、何度も読み返すべき。先ず、各「経済用語の概念と定義」を確実に認識把握すべきである👇

 【マクロ経済用語集 : ネット記事(本文中から参照可能)の魚拓】の参照願う。

 

つづく

※ 本投稿文中の綴りや語句の使い方や理論分析の誤りは、適当に解釈して貰うか、コメント欄で指摘して頂きたい。


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