魂魄の狐神

天道の真髄は如何に?

◆◆【我「老子」の私見を綴る】◆◆道化第四十二

2012-05-20 18:41:05 | 学問

道化第四十二

道生一、一生二、二生三、三生萬物。萬物負陰而抱陽。沖氣以爲和。人之所惡、唯孤寡不轂、而王公以爲稱。故物或損之而益、或益之而損。人之所教、我亦教之。強梁者不得其死。吾將以爲教父。

道は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生ず。万物は陰を負いて陽を抱き、沖気もって和をなす。人の悪むところは、ただ孤・寡・不轂、而るに王公はもって称となす。故に物あるいはこれを損して益し、あるいはこれを益して損す。人の教うるところは、われもまたこれを教う。「強梁なる者はその死を得ず」と。われまさにもって教の父となさんとす。

【道】は宇宙誕生の以前より元々在ったものであり、其処から宇宙を含み様々なものを生んで、遂に宇宙に存在する森羅万象総てを生んだのだ。万物は陰に脅かされ陽に生かされる。【道】は天地万物に宿る陰陽の発するものを揺り動かして調和、和合させるのだ。人が忌み避けるものは、世間に馴染まず見識が偏り狭く、徳少なく、行いが善く無いこと等様々あるのだが、高貴な有徳の王侯というものは謙虚であることを自ら戒め、孤高とならず殻に閉じ込まない。鑑みれば、善行を為す人は、損ばかりしてしまうようであるはが正しく道理を解せば益を齎されるものである。聖人が人に教えるのは【大道の理】に馴染み、吾も亦今人々に之を教えんとする。横暴且つ粗暴で凶悪な人が横行するのは赦されざることであり、「碌な死に方をしない。」のだ。吾は以上を本として人々に教えを説て行かん。


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