【ケインズの理論⑦】からの続き
前回「【ケインズの理論⑦】」の続きなので各経済死指標の数字は、前回「【ケインズの理論⑦】」のものと同じ数字が使われる。
暫くの間、投資意欲が無い、詰まり、投資=0(☜「望まれざる投資」)であると想定する。此の時、「国民所得(NNP)」は均衡に於いて如何成るか?「完全雇用」は可能であろうか?
完全雇用NNP(NNNi)は200☞総需要も叉200であるとき完全雇用は達成されるが、政府支出、輸出、投資需要は総て0と仮定されてる⇨産出高に対する総ての需要は消費だけ(☞国民所得NNPが200⇨消費需要≠200で=180)⇨企業の総生産高200の時、「消費財及びサービスへの支出」が180⇨貯蓄20⇒民間国内純投資NPDIも20である筈だが☜投資0では、企業は生産したもの総てを売れ無い⇨企業は売れ残った在庫品を持つことに成る⇨「望まれざる投資」は、在庫品の処分⇨生産者は、生産と需要を一致させる為⇨労働者を解雇☜生産を減少☜最初の「完全雇用」の状態は崩れる。
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前提が👆の場合、前回「【ケインズの理論⑦】」の表で、100以上の如何なる国民所得NNP水準に於いても消費需要が国民所得NNPより小さく、100以上の所得水準では、生産者は生産したもの総てを売り尽くせず⇨産出高と雇用を減少させる。
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前回「【ケインズの理論⑦】」の表に於いては100以下の如何なる水準に於いても「消費需要>国民所得NNP」は明白⇨100以下の総ての水準に於いて生産者は全生産高より多くを売ることが出来て産出高は増加する。
従って、均衡国民所得は100☜此の均衡国民所得NNP水準に於いてのみ総需要=国民所得NNP⇨此の水準に於いてのみ生産者は生産額=売却額にすることが出来る。
前回「【ケインズの理論⑦】」の図の「消費需要線」と前々回「【ケインズの理論⑥】」の図の「産出高の供給線」とは、👆の今回の図に描かれている。今回は、「産出高に対する唯一の需要」として「消費需要」だけとの前提を置いている⇨「消費需要」=「産出高に対する総需要」☜共に縦軸で測ることが出来る。
「均衡産出高NNPe」は供給線と総需要線が交わる点の産出高=100☜外の如何成る国民所得NNP水準に於いても「総需要」は「国民所得NNP」より、大か小である⇨生産した総てもの以上売却可能か、売れ残りが出る(此のことを👆の図を見て確認すべき)。
「均衡産出高NNPe」は前回「【ケインズの理論⑦】」の図の「貯蓄曲線」からも見出せ、「均衡」は、
国民所得NNP=総需要
要求をするのだが、今回置いた前提の上では、総需要は消費需要のみとして居るので、
国民所得NNP=消費需要
基より、
「NNP=国民所得」、「貯蓄=国民所得-消費」
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貯蓄+消費=国民所得NNP
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貯蓄=0
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「均衡NNP(NNPe)」は前回「【ケインズの理論⑦】」の下図の100の処に見出せる⇨貯蓄=0
NNP≦100⇨貯蓄≦0⇨「民間純貯蓄NPS=民間国内純投資NPDI」は必ず成り立つ⇨投資≦0
NNP≧100⇨貯蓄≧0⇨「民間純貯蓄NPS=民間国内純投資NPDI」は必ず成り立つ⇨投資≧0
今回の前提では企業は投資を望ま無い(資本の増減を好ま無い)と前提⇨消費者が需要する財を総て買える⇨生産者は失いたく無い在庫品を補充し且つ生産を需要に一致させる為⇨生産者は多くの労働者を雇い、生産を拡張する。
NNP≧100⇨貯蓄≧0「民間純貯蓄NPS=民間国内純投資NPDI」は必ず成り立つ⇨投資≧0
今回の前提では企業は投資を望ま無い(資本の増減を好ま無い)と前提⇨消費者がもし貯蓄すれば、今生産者は在庫品を増加し無ければ成ら無いことに成る⇨在庫品を処理する為にも、生産を需要に一致させる為にも⇨生産者は多くの労働者を解雇し、生産を縮小する。
つづく
※ 本投稿文中の綴りや語句の使い方や理論分析の誤りは、適当に解釈して貰うか、コメント欄で指摘して頂きたい。
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