この連載は、マグマ地熱エネルギー利用の可能性を促進し、地熱からエネルギーを導び出すことに貢献する。
今日二十一世紀に入り、我々はエネルギーを大量に使い続ける必要に迫られている。この事は、人々の生活に大きな変革を齎すと同時に、人類にとっての脅威も齎す事になっている。詰まり、巨大なエネルギーを必要とする為に人類は絶えず原発事故への恐怖に曝されることになってしまっているのだ。人類は今、この恐怖を避ける為に原発に替わる危険の少ない膨大な代替エネルギーの開発を迫られている。
我々の暮らしには綺麗な空気と水が必要である。大気中の二酸化炭素の蓄積は、地球の温暖化を進める。他国へのエネルギー資源の依存は、様々な社会経済の歪みを我が国に発生させている。プルトニウムや、他の核燃料によって核兵器を簡単に作られる核兵器の恐怖や核廃棄物の貯蔵への不安がを広がっている。原発はエネルギー効率で優れており、企業の生産過程ではエネルギー源として大きく貢献しているが、一面大きな危険を有している。
果たして人類は、この危険極まりないエネルギーに替わる安全な代替エネルギーを開発し利用することが出来るのだろうか?出来るのだ。あらゆる点で我々の要件を満たす次代の重要なエネルギー資源として、地下に眠る熱マグマからのエネルギーを利用することで可能と生るのだ。
此処でマグマ熱について概観してみよう。
北米の古インディアンに関す言い伝えには、今より一万年以上前に人類初の地熱の使用が、温泉の近くであったされている。スプリングは暖かさとクレンジング、ヒーリングの源として、更に彼らのミネラルの供給源として役立った。温泉は暖を取ったり、肌の手入れや、身体の保養やミネラル源を確保する為に利用されていたのだ。
今日、米国では熱源を得続ける為に、地熱資源の確保への関心が高まっている。人々は未だに地下で加熱された蒸気溜りからの熱源を取り入れ乍も、科学者やエンジニアの中には、それ等とは比較にならぬ高熱の地熱エネルギーの探索の為に、地表面下10キロ以上を探査が出来るような技術を開発している。
多くの地熱資源を用意に採取出来るような技術が開発されつつあり、それ等は地球環境への無害性の熱エネルギー資源としての潜在的な可能性は格別貴重で大きなものである。地熱エネルギーは、大気汚染の原因となる大気中の二酸化炭素、温室効果ガスの蓄積を進めることは無い。二酸化炭素は大気加熱の複数の原因分子を全く相殺すること為しに合成する性向があり、寒暖著しい両極端を齎す等気候に影響し、結局、地球の温度を上昇させる。
※ マグマが上部マントル(深さ100~200km)で生成されると,周囲より比重が小さくなるため,浮力によって上昇を始める。地殻の密度はマントルより小さいため,マグマが地殻浅部に至って周囲の密度とほぼ等しくなると上昇が止まり,そこにマグマの淀みの場所が出来る。これがマグマ溜りである。マグマ溜りの形は良く分らないが,地震観測や地殻変動などの観測からマグマ溜りの深さを推定すると,多くの火山で地下2~4km程度の深さにある。
地熱資源が原発に替わる熱エネルギー源として、未だ普及が進んでいるとは言えないマグマ溜り熱源に焦点を合わされなければならない。世界中の地球の表面下のマグマ溜りは、地球内部から吹き出すマグマが地表近くの岩層の巨大な空間に溜まったものである。日本内の溶融と粗溶融マグマ溜り熱資源の大きさの推定値は、39,000~390,000千兆Btuの間にある。日本に於ける現在のエネルギー使用料金で使うとして電力のエネルギー使用量の390~3900年となる量の熱エネルギー源として確保される。しかし現実は、この良性エネルギー資源を商用利用とする為への本格的な技術の開発への投資は未だに満足なものとは程遠い。何故だろうか?
マグマ溜り熱エネルギー発電の利点は明らかで、地球規模で考えても充分なものであると言える。電力生産の手法として非汚染、非温室効果への生産エネルギー源への転換は急務となっているのだ。
使用済み核燃料やプルトニウム(239)は、核爆弾を簡単に作れる原材料として利用出来るものであり、その意味でも、マグマからのエネルギーの利用の拡大は原子力発電からの核汚染の危険性をも取り除くことが出来ることになる。
核とマグマとの電力エネルギー抽出コストは、米国の研究によって粗確実に同じであると推定されている。
最後に一言添えれば、マグマ資源の世界的な地理的分布は、潜在的に石油資源の地政学的な勢力関係を緩和するもので、石油やウラン資源の両者とは全く異なる状況造れるものであるのだ。続く。
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