ばればれ

昨日、家族で本屋さんへ出掛けました。

さっちゃんと一緒に、絵本売り場に行った時に
さっちゃんが、アニメ曲やクラシック音楽が内蔵されたメロデイ絵本に、好反応を示し

メロデイ絵本を手に持って私を見上げ
珍しく、本当に珍しく
「これ・・・」
と、小さな声で言いました。
「これが欲しいの？」
私が尋ねると、小さくコクリと頷きます。

か、かわいい〜ん！！

その時点で、私はレジまで猛ダッシュしそうになったのですが
必死で爪先を踏ん張って、我慢です。

「じゃあ、サンタさんに伝えておくね」

そう言いながら、私はメロデイ絵本をこっそり写メして
他のコーナーにいる、おとうサンタの携帯に送りました。

そして、私が、「あっちも見てみよう」と、さっちゃんを他の場所へ誘導すると
おとうサンタがやってきて、写メを見ながらさっきのメロデイ絵本を探し出しました。

勘の良いさっちゃんは、私のわざとらしい誘導作戦に困惑しています。

やがて、謎の袋を抱えたおとうサンタ。
タイミング的にも、大きさ的にも、どう見考えたって、さっきのアレです。

さっちゃんは、その袋を受け取ろうとしましたが
おとうサンタは、「これは、お父さんのだよ」と、渡しません。

さっちゃんは、顔中に
「いやいや、それはさっきのアレでしょう」
という表情をしています。
「お母さんが、サンタさんにちゃんとお願いしておくから、大丈夫だよ」
私も、苦し紛れに援護射撃をしましたが、通りすがりの赤の他人が見たって
やはり、これはアレですよ。

それでも、おとうサンタと私は、きっとサンタさんが持ってきてくれるよーと言い張り続け
さっちゃんがメロデイ絵本を手にするのは、クリスマスまでお預けになってしまったのでした。

ううう。
本当は、今すぐ渡して、嬉しそうに遊ぶさっちゃんの姿が見たいんだよう。