熟睡できる、ということは、歳を重ねるに従って、心地よい生活をする上で重要度を増します。私にとって睡眠に画期的な効果をもたらしたそのためのツールのことを書き留めておきます。
私は元々、腰痛持ち。西洋医学の医者は、どの整形外科に言ってもほぼ同様のセリフしか言いません、「しばらく様子を見ましょう」。薬も出さず、MRIやレントゲンをとるでもなしに。人によっては、大事を取って内臓系の疾患という可能性もありますから、と検査してくれる医者もいるのですが、それは異常なし。つまり、整形外科としては、こういう患者はよくある症状の一つであり、原因なんて分からない、自分でなんとか解決しなさい、という感じで、そもそもなんとか治してやろうという気がしないのか、それとも西洋医学では治らないとでも確信しているような。
そこである日、妻にも勧められたのもありますが、整骨院に行ってみました。近所では少々評判がいい、XX整骨院。大先生と若手の先生が二人いる整骨院は、朝一番から待ち行列ができていました。そこで、見てもらうと、「ふん、背骨の下から3番めと4番目が少し曲がっている、ここを重点的に直していきましょう。6回で治ると思いますよ」と自信ありげに曰わった。そして、初日に、すでに曲がりを修正し、二ヶ月後の6回目までに見事に痛みが解消。あまりに見事で感心したものです。若手のB先生が言うには、こういう背骨は寝方に工夫が必要なんです、と。私は今まで、「走る格好」で右側を下にうつむきに寝るのが一番心地よいと信じていたのが、それがこういう背骨には良くないのだとか。突っ張るような負担が背骨にかかっているのだと。そこで推奨されたのが右を下にする横向き寝。
しばらく試してみると、確かに背骨には良さそうな気がしたのですが、睡眠の深さが浅い気がします。2015年以来、歩数計として活用しているFITBITは、睡眠時間とともに寝返り回数や目覚めた回数などもモニターしてくれます。睡眠時間は季節変動があり、夏季は短めで冬季は長めなので、寝返り回数で評価するのが適切と考えました。そこで、FITBITで寝返り回数を見てみると、明らかに横向き寝は以前の走る格好寝に比べて増加傾向にありました。そもそもFITBITを購入したのも、腰痛解消のためにウォーキングを毎日しようと考えたため。
そんな時に、娘が里帰り出産で家に来て、4ヶ月ほども滞在、その時に持参したのが、抱き枕。妊婦は大変だなあ、と思ってみていましたが、寝やすい、睡眠できる、気持ちがいいなどという娘のセールストークに惹かれて、私にも一つと購入してみたら、横向き寝にはこれが最適だと分かりました。横向き寝で、少し気になっていたのが、上になる腕と足が下になる腕と足に重なって、夏は暑苦しい、冬でも重い、ということ。抱き枕はこれら問題を解消してくれるだけでなくて、なぜか寝ていて安心感があります。FITBITでのモニターでも寝返り回数は明確に減少。抱き枕を使い始めて一ヶ月ですが、もはや手放せません。
廉価版から高価な商品まで様々ですが、カバー交換ができて、日本製のMOGUという商品を選択しました。腰痛の根本原因は不明ではありますが、ウォーキングと抱き枕で、しばらくは状況注視です。