松ちゃんの『やりっ放し やられっ放し』

あなたが気になりだしてから 世界が息づいてる(松任谷由実『緑の町に舞い降りて』より)

はたまた此れも理想である-横田早紀江さん訪米について-

2006-05-02 19:45:03 | current affairs
ここ2,3日に紙面に踊ったある記事。

北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの母・横田早紀江さんが訪米し
「拉致問題解決への協力」の約束をブッシュ米大統領から取り付けた。(言い方悪いか?)

米国にしろ韓国にしろ
国際社会が拉致問題というものに対して熱くなり始めたのは、最近になってやっとである。
「熱く~」と表したが、しかしそれは未だ、関心を持ち始めたというレベルに過ぎない。

米国の助力は確かに拉致問題は解決に向けて大きく前進するであろう。
私も日本人として、拉致問題が早期に決着することは、望である。
しかし、ここにある一つの違和感が私に浮かんだ。
それは、直にホワイトハウスまで赴いて懇願した事実に対してである。

これは何を意味しているのであろう。
現状は…もはや米国に頼らざるを得ない状況であるか。
これは、きっと…もはや日本の外交力が当てにならないことを意味しているのではないか。
詰まる所この問題に取り組む上で、米国が仲介する要因は全く無い。
究極的に日本国と北朝鮮がタイマンで解決すべき問題なのである。

別に横田さんを責めている訳では、全く無い。するとすれば、日本政府に対してである。
確かに、この世界を支配している米国、我が宗主国たる国の
その力が多分に北朝鮮への圧力になることは相違ないであろう。親がやっと手を出してくれる…
また、拉致問題に対して未だアベコベな切り口で、白を切り通そうとする北朝鮮の態度。

どう考えても、八方塞がりのような感じがしてやまない。
それを考えると、まぁ現実的には、我々にとって大きな助けとなってくれるであろうけど…
「何をするにしても、やはり米国の力が必要なのだな」と、北朝鮮等他国に思わせてはならない!

無論米国にもである。
今回の横田さんの訪米のニュースを聞いて、私は日本外交の信頼の無さが浮き彫りになった気がする。

失望。それは北朝鮮に対して。それは外務省に対して。