八月十日に田舎家でラズベリーを収穫して十二日経過、次のが紅色に熟しているはずが、期待が外れた。途中の川湯でのキノコも中休み状態で収穫がなかったので、今日は、ぶらぶらと自然観賞の日と相成った。
田舎家の聚落からは、方角でいえば、ほぼ真東に斜里岳(1545㍍)が見えるはずだが、残念ながら江鳶山(713㍍)と平岳(764㍍)に遮られて何も見えない。一箇所だけ、江鳶山の左肩超しに、<馬の背>といわれる部分と頂上が見える場所があるが、地元の人で知っている人は今はいないだろう。<馬の背>は、かなりの急登で、登り切って痩せ尾根で一休みし、左に折れて頂上に向かう途中に小さな祠がある。
二十二日の網走地方は30℃近い夏日で、山際に積乱雲が生じかかっているところを撮影したが、雲の状態は、女房の写真の方がはるかによく写っている。
僅かなラズベリーを摘み採り、庭のミズナラ(三本)の樹形をを剪定鋏で整えてから、久し振りに<神の子池>を訪れることにした。
<神の子池>は、十年くらい前と比べて観光客が増え、汚れが目立った。水の流出部分を高くして池を広くしたようだ。ハトイサッツル川への水の流出量は変わらないが、池の水の流れが緩やかになる。茶褐色の藻が倒木にまつわりつき、流出口近くに汚い池ができた。小さくても、本来の池の部分(写真<中>二枚)だけでよかったのに。
最も驚いたのは、棲息していた十数㌢のオショロコマが姿を消し、いるはずのない30㌢近いニジマスが泳いでいたことである。何者が放流したのか、自然の生態系は失われた。ハトイサッツル川のバイカモがいつまで持ち堪えられるか。
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