タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

経理担当者による着服・業務上横領事件

<不祥事のあった商工会とタクシー会社>

   

<事件1> 北海道十勝管内陸別町の商工会で、男性職員が「商工会の預金の一部約2千9百万円を着服し、懲戒解雇処分になっていた」(10 月17 日付『北海道新聞』第 25 面)ことが、16 日に分かった。この職員は、平成 15 年から一人で経理を担当していたという。 シンボル的観光産業である「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」を運営する商工会が、 町のイメージを損なう因となる事態に、町民はさぞ驚いたことだろう。

<事件2> 釧路市のタクシー会社の現金、 710 万円を持ち逃げした経理担当者が、 9月 18 日、 東京の三田警察署に出頭し、 業務上横領容疑で釧路署に逮捕された。 会社の経理は、長年にわたって同容疑者が一人で担当していたという。
 新聞記事(9月 19 日付『釧路新聞』第 19 面)からでは、どのような事情があっての犯行か分からないが、 今どきのタクシー業界で、700 万円もの欠損金を埋めるのは大ごとだろう。

 二件の不祥事の共通点。第一は、経理を一人の職員(社員)に長期間任せていること。 第二は、管理体制の甘さ。第三は、着服金が遊興費に使われていること。 まじめな堅物といわれても、 人間は弱いもので、 出来心とか魔が差すということもあり得る。 比較的小規模な職場では、馴れ合いや遠慮も生じる。経営トップは、もって肝に銘じるべし。

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