外国人献金問題の説明責任を果たさないまま外務大臣を辞任した前原誠司氏が、人気を背景に菅直人首相の後継を選ぶ民主党代表選への立候補を表明し、政治の表舞台へ登場しようとしている。仙石由人とともに脱小沢路線を構築しておきながら、数の論理で、いけしゃあしゃあと小沢一郎・元代表との融和を唱え、八月二十四日、協力を呼びかける会談(写真上段は、8月25日付『北海道新聞』第2面から切り取り、台紙に貼って転写)を行ったが、わずか10分で終了となった。 そりゃそうだろう、小沢氏系の議員を徹底的に主要ポストからはずし、衆院選マニフェストを大幅に見直してきた菅政権を継承する候補を、小沢氏が「党内融和、はいそうですか」と簡単に支援を了とするはずがない。
しかし、両者とも外国人がらみの売国奴だから、あっという結果がないわけではない。党は後継を選ぶ代表選の日程を二十七日告示、二十九日投開票と決め、立候補を表明したのは前原氏だけである。立候補予定の顔ぶれ(写真は、8月24日付『讀賣新聞』第1面から切り取って編集後、台紙に貼り転写)を眺めてみるがよい。どこに政治生命を賭して国難に当たる気概を持つ顔があるか。優柔不断の腑抜けばかりだ。
前原氏の「日本の危機を救うため、挙党一致で協力してこの国難を救うため」(同新聞)という言葉を私は方便だと思うが、党員資格のない刑事被告人として、小沢氏は勝ち馬に乗らざるを得ない。いくら百人を超す勢力を擁するといえども、泡沫候補と手を結んで負ければ終わりである。「厳しい条件を付け前原支持」はあり得るとみた。
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