北海道教育大学旭川校(写真は、旭川校のHPトップページから転載)で、学生の自主ゼミを利用したアカデミック・ハラスメントを理由に、二月十九日付で諭旨解雇の懲戒処分を受けた三人の准教授(英語教育講座)は、大学が指定した三月二日までに辞職届の提出がなかったため、懲戒解雇処分(3月4日付『讀賣新聞』第36面〈社会〉参照)となった。
三人は、アカハラ行為を認めず、二月二十日、札幌地裁に地位保全の仮処分を申し立てているが、大学の処分を不服として、三月中に地位確認を求める訴訟(3月1日付『北海道新聞』第35面〈第1社会〉参照)を起こすという。 これまで、大学の発表も新聞報道も、一貫して当該教員の氏名を伏せているが、<英語教育講座>と<アイヌ語辞書編集>を明らかにしているから、大学に関わりのある人であれば三人を容易に特定できるし、一般の人でも、インターネットで旭川校のホームページを開けば、すぐそれと判明するだろう。
<教員プロフィール>の該当教員名をクリックすると「予期しない値が入力されました」としか出ないが、<ゼミナール・研究室紹介>から<専攻紹介>を開けば、スタッフの氏名とゼミの内容が載っているページが現れる。これでは氏名を伏せる意味がないのでは・・・
公式ホームページ管理者が、受験シーズン中に受験生向けの<専攻紹介>の一部を閉じることに躊躇するのは分からないでもないが、何か工夫が必要ではないか。新入学生が、期待していたゼミが英語教育講座から消滅しているのに気づいたとき、大学はどのように説明するつもりなのか。
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