タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪クロフネツツジ≫

P1000719 クロフネツツジは、ヨドガワツツジと同様に、太平洋炭鉱・本州製紙(現在の王子製紙)・北洋水産が健在で、釧路市の財政が比較的豊かだった頃、街路樹の添えとして大量に植栽された。
 釧路市の財政を支えた主産業が衰退あるいは消滅した今も、花木は生長し毎年花をつけ、世の栄枯盛衰を思わずにはいられない。
 わが家の庭のクロフネツツジは、十八年前、<サカタのタネ>から樹高20㌢くらいの苗木を通信販売で購入した。今では、130㌢の高さにまで生長している。
 庭に植えて数年で開花し、毎年、花で埋まっていたが、昨年の花後、樹高を抑えるために強剪定を行ったので、今年は花P1000715数が極端に少ない。まだ五分咲きなので、満開時には少しは華やかになるだろう。クロフネツツジの代わりに、三寸アヤメが元気よく庭に彩りを添えている。
 十数坪ほどの狭い庭の場合、庭木は、可能な限り樹高を抑えるのが肝心で、自然のまま伸ばしてしまうと、数年で手に負えなくなる。近所には、剪定も何もしないで、荒れ放題の庭がいくらでもある。庭木は常に手入れが必要な厄介ものなのである。また、よほど広い庭でない限り、大木になる野山の樹木(シラカバ・カツラ・ホオノキ・ナナカマド・トドマツ等)を植えないことも、庭造りの基本だろう。わが家の庭も、私が八十歳を越えたらどうなるか・・・

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