二月二十四日、釧路地方は、三陸沖を東に移動する高気圧(二十四日午前九時の天気図=写真上段<左>は、同日付『北海道新聞』夕刊・第1面から、同日午後三時の天気図=写真上段<中>は、2月25日付『讀賣新聞』第1面から転写)に覆われ、南風が吹き気温が上がって、沿岸部で海霧が発生した。浜中沖に流氷帯があり、まだ厳寒の季節に海霧とは珍しい。
気象庁の気象データによると、この日の釧路市内の最低気温は0.3℃、最高気温は2.9℃と三月中旬の暖かさとなり、「午前11時ごろから午後4時半頃まで、南風が運んだ海霧で覆われ、ライトをつけて走る車が目立って」(同日付・前掲新聞・第22面、霧の幣舞橋=写真中段〈大城戸剛氏撮影〉を転写)、初夏の霧の季節を彷彿させた。古くから釧路に住んでいる人にとっては、「昔はこんなものでなかった」ということだが、今は夏場でも昼間に車が海霧でライトをつけることは少なくなった。
夜半から日付が変わる頃まで、太平洋上と大陸にある二つの高気圧の谷間に出来た、寒冷前線を伴う低気圧がサハリンを通過し、道内に雨を降らせた。七時二十分に撮影した東の空の太陽は、まだ厖と霧に霞んでいたが、九時頃(二十五日午前九時の予想図=写真上段<右>は、同日付『釧路新聞』第2面から転写)には霧は消滅した。
二十五日夜半から大陸の寒気団の影響を受け、二十六日の朝は冷え込むという予報だが、釧路市で氷点下10℃くらいは寒さのうちに入らない。少年時代を過ごした村では、氷点下20~25℃が当たり前だった。
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