タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ ツ タ ウ ル シ ≫

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 道東の山林には、ツタウルシが繁茂している場所が多いので、山に入るときは十分な注意が必要である。釧路市に近いところでは、特に、別保・遠野・尾幌の山林はどこにでも生育している。倒木上を這い、立木に這い上がる蔓性で、緑色に暗赤色の筋や縁取りのついた葉には、毒々しい光沢があるので、見ればすぐ、ツタウルシだと分かる。
 私は植物の汁にかぶれやすい質なので、山に入るときは、目的が山菜であれ、キノコであれ、ヤマメ釣りであれ、一番先にツタウルシの有無を確かめる習慣が身に染みついている。少年の頃は、野山が遊び場だった。ウルシもなにも区別がつかず動き回って、度々、かぶれの被害を受けた。症状がひどいときは、顔全体が腫れ上がり、目が見えなくなることもあった。軽ければ一週間で治癒するが、重いときは半月以上もかかることがあった。かぶれから汁が出て、とにかく痒いのである。塗り薬もなく、自然治癒をただ待つだけで、自業自得を身をもって体験した。いま、ツタウルシに異常なくらい神経質なのは、その体験のせいだろう。女房は、特に気にならないようである。
P1000711 6月2日(土)は、朝食後に、東遠野の山林のシイタケ<採り場>に女房と出かけた。この<採り場>で目的の場所に到達するには、まず、ツタウルシの這う大きなな倒木を越える。足元は、膝までの長靴なので安全だが、問題は両手である。私は山菜やキノコを採る際、軍手やゴム手袋を使うのが嫌いで、いつも素手なので、ツタウルシに触れないように細心の注意を払う。
 この<採り場>には、数か所にミズナラの倒木があり、ぐるりと回って気がつくと、二人でかなりの数を採取していた。ご覧になりたい方は、ブログ<チックの道草・キノコ>をどうぞ。
 帰りは、ツタウルシの這っていない倒木(エゾシカの糞のおまけ付き)を乗り越え、無事に車まで帰還。毎回のことだが、女房のジムニーは、藪道を苦もなく走るので有り難い。運転も、今は私より上手になった。

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