タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪我が家で作る魚の刺身(不漁で1匹500円のサンマ)≫

P1120150 これまでの小型船による不振を挽回する水揚げが期待された百㌧以上の大型船のサンマ漁は、「19日朝、根室・花咲港に初水揚げしたが、量は例年の10分の1程度で、漁獲回復を願う関係者を落胆」(8月20日付『北海道新聞』第21面)させる不漁だった。
 既に19日付・同新聞・夕刊・第1面で、大型船の不漁が報じられ、「生サンマが市内にほとんど流通していない」(20日付・同新聞・第1面)ということなので、午前十時に買い物に出た女房に、水揚げ港を問わずどんな高値でも購入するように依頼した。
P1120153 十九日早朝、根室・花咲港に、「大型船8隻と小型船25隻が帰港。岸壁で待つトラックに、銀色に光る魚体を計109㌧水揚げ」(写真中段は19日付・同新聞・夕刊から転写)したが、競りでは、キロ単価が昨年の十倍以上の高値だった。ほどなく、女房から行きつけの大型スーパーで、厚岸産・刺身用・34㌢の大型一匹五百円と電話連絡が入り、即購入を指示。
 例年、サンマ二十匹入りの箱を日に数百個扱う市内のある鮮魚店では、「あまりの高値に、今年はまだ『箱売り』を始めていない」「高くて売れないものを入れるわけにはいかない」(20日付・前掲新聞)とぼやきしか聞こえない。
P1120179 一匹五百円は、ブログ記事投稿用の特別購入だが、一匹から二人前の刺身ができたので、刺身としては特に高価というわけではない。これを肴に温めの燗をつけた剣菱は格別の味わいだった。十七日からオンコの剪定が始まっているが、作業がはかばしく進展せず気が滅入っていたところ、今日はようやく剪定鋏を握る手がリズミカルに動いたせいもあるかもしれない。
 サンマ不漁は、各地の秋イベントの開催に影響を与えるだろうが、「釧路大漁どんぱく」のように、サンマを無料提供するくだらない行事は中止するよい機会である。根室の「さんま祭り」も然り。大量に獲れるからといって、「昨年は約5㌧、3万匹以上のサンマを炭火焼き用に無料提供」(20日付・同新聞)とは正気の沙汰ではない。

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