昨年秋、路上駐車のジムニーのために、わが家の敷地南西部で三角形を占めていた隣家の土地、五坪を買って、鉄筋コンクリート地下一階の車庫を建設した。もともと傾斜の強い丘を段々畑風に宅地造成した土地で、家を建てるとき、建築基準法に従って、敷地南面は鉄筋コンクリートの擁壁にしなければならなかった。今回は、たかが車庫、と考えていたが、釧路市建設部から厳密な検査を受けた。 工期が平成18年9月11日~10月31日、その間、庭木の一部を造園業者に、掘り上げ・根巻き・運搬・保管を依頼した。工期が秋遅くになったため、樹種によって移植に耐えられるかどうか心配したが、やはり、だめなものはだめだった。ノムラカエデは植え戻す時点で既に息が絶えて処分、ヒノデツツジは、三重に筵を巻いて防寒したにもかかわらず、春までに枯死。
株元から髭根が広がる、エゾシャクナゲとエゾムラサキツツジは、被害がほとんどなかった。2本のオンコは、この庭に移植して20年も経過し、十分に根が張っているので、大丈夫と思っていたが、春になって葉が赤変し、悲惨な様相を呈した。おそらく、業者の根切りが適切でなかったのだろう。写真左のオンコは、6月になって何とか持ち直したが、右のオンコは、未だに哀れな状態で、この冬は越せないかもしれない。植え替えを失敗した樹木は、翌年ではなく、翌々年に寿命が尽きるケースが多いのである。そのときは、ま、諦めるしかないだろう。
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