タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 道東の地に春到来 (2) ≫

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 4月5日、ギョウジャニンニク生息地の下見に、女房の運転で、馴染みの山に出かけた。例年なら3月下旬から活動を始めるが、今春は、老母が九十二歳で天寿を全うし、神葬祭の後、霊祭(十日祭・二十日祭・三十日祭・五十日祭・百日祭)を行う斎日が続くため、山菜採りはほどほどに控えなければならない。
 写真のフッキソウは、意外なことに、草本状の常緑の小低木である。葉は厚く光沢があり、秋に真珠のような乳白色の球形の果実がつく。少年の頃、この実をシラタマと称し、食するのが楽しみだった。口中で潰すと淡い甘みのある果汁が出、外皮と種子は、口からぷっと吹き出す。昭和20年代の日本はまだ貧しく、秋の山野は、子どもたちにとって実利を伴う遊びの場だった。
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 今日は下見のため、阿寒町舌辛の沢の入り口で<鹿の糞><イラクサ><ギョウジャニンニク>の写真を撮って引き上げた。今冬は積雪が少なく、3月の気温が高めだったので、深い沢の中以外は表土が露出し、先日の暴風雪の名残もほとんどない。

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