上の写真は、タネ・苗・園芸用品の総合通販カタログ『家庭園芸・2007・夏秋保存版』(サカタのタネ)の表紙と、『園芸通信』平成19年7月号の特集記事〈ビオラの咲く庭〉のレポート頁である。カタログの表紙には、〈ビオラのようにたくさん咲いて、パンジーのように華やか「よく咲くスミレ」新登場〉と謳われている。頁をめくると、おそらくパンジーとビオラの一代雑種と思われる、10色セットの新品種が両開き二頁全面に紹介されている。これまでのパンジーと違って、「冬の間もずっと咲き続ける」というのが売りのようである。花卉だけでなく、農業用種子も含めて、この業界の品種改良競争の激しさは、カタログの内容によく表れている。
もう一方の『園芸通信』のビオラ特集記事の方は、ビオラはもちろんのこと、他の様々な花も入り交じって織りなされる華麗な色彩の競演に、ただただ驚くばかりである。「お庭」を訪問する側も、される側も、かなり力がこもったのではないだろうか。私の女房も種から苗を育て、歩道から門まで広い階段を花で飾る。かなり趣が異なるが、好みの問題だから、他人が口を差し挟むことではない。
ところで、一代交配種のこぼれ種から発芽して、わが家のオンコの根方で花を咲かせたビオラ、「お庭」のどれか由緒正しきビオラに似ていないか、探してみたが、残念ながらそれとおぼしきものはなかった。ひとり寂しくも、悪くはない。
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