十一月十三日は、田舎家の中の整理を午前中に終え、昼食後、五日と同じ斜里川本流沿いの林道を女房にジムニーでゆっくり走行してもらった。木の葉がほとんど落ち、周囲は遠くまで見通せる。驚いたことに、林道の近くの樹木に絡みついたヤマブドウの蔓に、まだ干からびていない瑞々しい房がぶら下がっているではないか。
これは、と思う木を見つけ近くの待避所に車を入れてもらう。藪をこいで近づくと、直径20㌢/㍍くらいのシウリザクラに太い蔓が絡み、上で複雑に広がっている。下枝はなく、地面から2.5㍍くらいで幹が分岐している。幹を両足で挟み両腕で抱えて木登りをする力は今の私にはない。太い蔓をしっかり握り、身体を「く」の字に曲げ靴底を幹に直角に当て少しずつ前進する方法をとった。
シウリザクラは枝がしなやかなので、細枝でも75㌔/㌘の体重を十分支えてくれる。手の届く範囲の房を左手で持つ袋に入れ、あとは木全体を揺すり、ばらばらと落ちる房を女房が丹念に拾い集めた。
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