タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ シャクヤクの植え替え ≫

P1000396 オンコの剪定がすべて終わったので、予定していたシャクヤクの移植を、十月十二日(白花)と十三日(紅花)の二日間で行った。白花は庭の奥に、紅花はアカヤシオの後ろに植わっていて、ベランダから見えないため、思い切って前方に移した。
 シャクヤクの移植は、釧路では九月上旬が適期といわれる。私の経験では十月中旬でも間に合うと思うが、遅くなると新根を痛めるので、多少早めに行うのがよいだろう。
 開花には肥料を多く必要とするため、有機質肥料を中心とした多肥栽培を心がけなければならない。移植を行っていない株には、毎春、五月中旬に追肥を与える必要があるが、チッソが多すぎると徒長し、開花時に茎が倒れるので、有機質堆肥にリンサンやカリの配分が多い化成肥料を混合することが肝要だろう。
P1000395P1000394P1000393 白絹病・炭そ病・灰色かび病・うどんこ病などが発生するので、生育状況の観察が欠かせない。白絹病防止に土壌殺菌が必要。
≪植え替えの手順≫
● 直径二尺、深さ一尺の植え穴を掘る(写真下段<左>)。
● 穴の底に、堆肥・魚粕・化成肥料・土壌殺菌剤を混合した腐葉土を入れる。
● 根が肥料に直接触れないように、用土を一寸ほど入れる。
● 掘り上げた株の根を点検し、古くなって黒ずんだ根を除去する。
● 株を植え穴に入れ、用土で調整しながら植え位置と深さを決める。
● 八分目くらいまで用土を入れ、水決めで根の間の空間を埋める(写真下段<中>)。
● 根の間に空間が残っている場合は、用土で埋める(写真下段<右>)。
● 用土が根全体に行き渡ったことを確かめ、周囲より少し高めに増し土を入れる。
● 株元の用土に土壌殺菌剤を散布し、かき混ぜる。

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