フェラーリ F430
(2004-2009)
車名は排気量を表す。シャークノーズをイメージしたグリル。
完全新設計のエンジンとF1譲りの電子制御E-DIFF(電子制御ディファレンシャル・システム)を備える。
舵角や各車輪の回転数などをモニターしつつ、
ドライブシャフトに接続される一組のフリクションディスクの圧着力を
油圧及び電気的に制御することで左右駆動輪に最適なトルクが配分されるもの。
その他CST(スタビリティーコントロールシステム)、
電制ダンパー等が統合的に制御され安定性が保たれる。
ピニンファリーナデザイン。
4,512×1,923×1,214㎜
1,450㎏4,308㏄
6速MTorF1マチック
90°V8DOHC4V,490PS
0-100;4.0秒,315㎞/h
225/35ZR19、285/35ZR19
フェラーリ SP1
(2008) 生産台数1台
平松潤一郎氏がオーダーした。
フェラーリは創業当時そのほぼ全ての車両をワンオフで作っていたが、約50年ぶりに復活した。
平松氏はエンツォフェラーリと親交が許された世界的にも数少ないフェラリスタである。
きっかけはレオナルド・フィオラバンティ氏が来日した時、
世界に一台のフェラーリを作ろうと話が出た。カーデザイナー志望であった平松氏は、
ベース車にはF430を選んだ。
初期制作案の段階で残念な事に、現行のF430より魅力が乏しかったのである。
何度も打ち合わせを繰り返し平松氏が納得できるエレガントなデザインに仕上がった。
引き渡し式はフィオラノ・トラック近くのエンツォがかつて執務をしていた赤い建物の前で
引渡された。
フェラーリ社からはアメデオ・フェリーサCEO、元F1監督ジャン・トッド、
プロジェクトリーダーのマッシモ・フマローラをはじめとした製作関係者、
そして大きな役割を果たしたフィオラバンティ親子が出席し平松氏を祝福した。
こうした形でクルマ文化に貢献するという贅沢!すばらしいことではないだろうか。