ティフォシモデルカー美術館

1/43フェラーリモデルカーに特化した個人コレクター美術館です
千台以上所蔵の一部、300台程を常設展示しています

ピニンファリーナ ロッサ

2021-03-08 | V12

ピニンファリーナ ロッサ

(2000) 限定1台

ピニンファリーナが創業70周年を記念して発表したコンセプトカー。

ロッサとは色の赤を意味する。

奥山清行氏がピニンファリーナ在籍時デザインした1台。

ピニンファリ−ナの歴史を振り返るとフェラーリとの縁は切れないとして、

フェラーリのシンボルカラーである赤を車名とし、ボディカラ−も赤に塗った。

このオープン2シ−タ−の心臓はフロントに搭載された5.5リットル48バルブ65°V12。

すなわちフェラーリ550マラネロのものを搭載し、後輪を駆動する。

ホイールベース2500mm、も変わらない。

スタイリングのインスピレーションは50年代の競走用スパイダー(当時のフェラーリはすべて競走用)。

20年経っても色あせないデザインは流石です。

テールランプはフェラーリエンツォと同タイプ、

全体的シルエットやフロントグリルは125や166を想起します。

フロントライトやサイドマーカーの位置は凄いですね。

ロッサは、ピニンファリ−ナが考える純粋なフェラーリスタイル、

そしてピニンファリーナスタイルです。

6MT4,290×1,940×?㎜

5,474㏄65°V12DOHC


フェラーリ F50 GT BPRtest

2021-03-06 | スペシャルモデル

フェラーリ F50GT BPR Test

(1996年) 限定3台

FIAのGT選手権やルマン出場等の為にF50をベースに開発されたプロトタイプレーシングマシン。

F50でも公道を走るF1マシンというコンセプトで製作されているが、

F50GT対比で車重-490㎏ (860㎏)、出力は+230PS(750PS)、最高速に至っては+51㎞/h(376㎞/h)と

モンスターマシンになっています。F50でさえF1をベースに使ってますからF50GTは、

これはもうF1です。性能データは紛れもなくF1でしょう。

カーボンファイバー製クラッチディスク、ミッションはシーケンシャル式など

GT選手権で戦う仕様に作られています。

外観上はルーフ上のエアインテーク、エンジンカウルの形状変更、NACAダクト等も変更。

日本に1台あるのです。私、富士レーシングデイズでじっくり実車を見ました。

フロントフードの排熱口も一回り大きく、リアスポイラーも一体型から調整型の大型別体スポイラーに

代わっていて、すべてが一新され、速く走る為だけに考えられたパーツに置換されています。

リアグリルの網さえも違っていて、繊細に編んであるんです。ビックリでした。

フェラーリ社自身が実際気合い入れて開発すると、凄いなぁ~と感心、感動しました。

私、フェラーリ史上F40GTE、F50GTの2台は最強で過激なスーパースポーツカーだと思っています。

今でも、当時の事を思い出すと鳥肌が立つほど素晴らしいです。一人でじっくり見れた事に感謝です。

残念なことに実戦投入されずに96年のシーズン前に何らかの理由で出場キャンセルしました。

4,578×1,986×1,092㎜

860㎏,6速ST,325㎞/h

4,698㏄65°V12 DOHC

750PS、最高速度376㎞/h


フェラーリ F50 スパイダー

2021-03-05 | スペシャルモデル

フェラーリ F50 スパイダー

(1995-1997)

創業50周年、限定349台。

コンセプトは『公道を走るF1』。

車体は屋根部分を取り外しバルケッタ(オープン)とすることができる。

ただし、ルーフの取り外し、取り付けには、工場での作業が必要で手軽に交換できるものではない。

バルケッタの時には急な雨をしのぐ為、簡易的なソフトトップが備わる。

F50スパイダーは2台展示しています。私は全く同じモデルを何台も揃えないマニアですが、

この2台は特別です。理由はモデルカー製作メーカーによる違いの為です。

上がBBR社製、モデルカーが持つ本来のディテールに拘り製作されている代表的メーカーです。

対して下は日本のメイクアップ社製でシルエットがシャープでより実車に近いかな~と思います。

この同じ2台を見比べてください。お客様はどちらのF50が好みですか?

同じ車種でも製作メーカーにより好みが分かれる所が楽しい所ですし、

モデルカーの奥深さだと思います。

自分を基準に好きなスペシャルモデルを集めていきたいと思っています。

2月18日前後の休日には、エンツォフェラーリデイ(生誕記念)として2階展示スペースなど

全てのモデルカーを公開し、好きなフェラ―リ投票や、これからのフェラーリなどの

談話も地下スペースを使い行いたいです。

4,480×1,986×1,120㎜ NA

1,350㎏,6速MT,325㎞/h

4,698㏄V12 DOHC520PS


フェラーリ F50

2021-03-03 | スペシャルモデル

フェラーリ F50

(1995-1997)

創業50周年、限定349台。

コンセプトは『公道を走るF1』。

EGは1992年のF1マシン、F92AのNA3.5L V型12気筒 DOHC 5バルブを流用(F1カテゴリ参照)、

扱い易く排気量を4.7Lに拡大、F1では7速だったギアを6速にした。

前後のサスペンションもF1のプッシュロッド式。

エンジンも剛性を上げる為シャシーに直付けで、エンジンノイズもダイレクトに伝わります。

ルーフは取り外せますが工場の作業が必要です。

F40の古典的ターボよりNAなので乗り易いそうです。

ボンネット両サイドに大きい排熱ダクトがあり、ここまで大胆なデザインは今でも他車にありません。

F40より滑らかな曲線で構成されていますが一体型リアスポイラーは同様です。

限定モデルで初めてロッソコルサ(赤)以外の色も選べた。

快適性とはかけ離れているもののフェラーリ本来の姿、

“ドライバーを選ぶ車”の最後のスペシャルモデルかもしれません。

4,480×1,986×1,120㎜ NA

1,350㎏,6速MT,325㎞/h

4,698㏄V12 DOHC520PS


フェラーリ P4/5 コンプレッションズ,ピニンファリーナP4/5

2021-03-02 | スペシャルモデル

P4/5 competisions

(2011) Nurburgring

2011年24hrNurburgringに出場するためシャシーから製作され完走した。ドライバーはミカ・サロ等。

P4/5の外観だがフェラーリではない。ボディはカーボンを主体の黒。

オーナーはジェームスグリッケンハウス。

前後フェンダー、エンジンフードには排熱ルーバーやサイドミラーなどレース専用に改良。

データ不詳。

 

 

ピニンファリーナ P4/5

(2006) ワンオフモデル

面影はありませんがベースにフェラーリエンツォを使い、

映画監督のジェームスグリッケンハウス氏がピニンファリーナに依頼し

1967年のルマン330P4をモチーフに制作しました。

内装はエンツォそのものですがバンパーから両フェンダーの美しさドアのインテーク、

テールランプなどフェラーリ330P4/5をしっかり残して,リアエンジンフードの排熱孔デザインや

上部に突出したマフラーパイプ、ホイールやLEDライト、サイドミラーなど

現代フェラ―リの核心を突くデザインに仕上がっています。

データはフェラーリエンツォに準じますが車重は55㎏軽く仕上げました。

メイクアップ製の330P4/5が2台展示してありますので見比べてみてください。

性能詳細はワンオフの為不明。