敷金を返せない？って・・・。

　賃貸物件を所有されているオーナー様の経営事情はさまざまです。



『大家さんはお金持ち・・・働かなくてもお金が入って来るなんて羨ましい～♪』と言われるお客様の声をお聞きすることがありますが、大家さんは何もしないでお金が入って来るという程、楽な商売ではありません。



『はい！どうぞ！』と人から（棚からぼた餅）状態で頂いて、お金が入って来るならともかく、賃貸物件の大家さんになる為には建築する為に数千万～億単位の融資を受けて建築する建物がほとんどなので、返済と金利・固定資産税・所得税・個人事業税等の税金を支払わなければなりません。



返済が終わるまでの間には、入居者の入れ替えと共に建物の維持費や設備の入れ替え等
が発生し、それを返済や諸々の経費を払いながら捻出しなければならないので、私生活の為に気持ち良く使ってしまったり、必要以上のメンテナンス等に費用を使わず、しっかりとお金を蓄えておかなければなりません。




時々、敷金の返金期日を過ぎても
『今はお金が無いから、直ぐには敷金を返せません』と言われるオーナー様もいらっしゃいますが、それは賃貸経営としてあまりにも酷い状況なので、何としてでも改善していただかなければなりません。



現在、現にこの状態の大家さんがお読みになられたら、
『改善出来るものなら、改善しているよ！』と言われるかもしれませんが、お金が無くても、敷金は預かり金なので入居者が解約した場合には一定の期日内には清算し、返却しなければならないお金であって、大家さんのお金ではありません。
これを期日になっても返却しない場合には、大きなトラブルとなります。
トラブルの原因が大家さんにあってはいけません。




一度に改善出来なくても、少しずつ改善する方法はございます。
先ずは、手元にお金が無くても毎月の家賃収入からせめて契約が入っている世帯分の敷金を積み立てて全額を確保することから始めましょう。



お部屋のタイプにもよりますが、シングルタイプで世帯数が少ない大家さんには、
実際、敷金が確保されていないケースはあまり聞きませんが、世帯数が多いマンションになりますと、エレベーターの保守管理や建物の維持管理に費用が掛かり、本来預かっているはずの敷金までもが運転資金に回っているケースがあるようです。



敷金を運転資金しては危険です。
今は金利で儲る時代ではないので、他に投資をして失敗されるケースも少なくありません。
あくまでも預かっているお金である事をお忘れにならないようにする必要がございます。



2年～遅くても4年の間に、スパンでの改善計画を立てましょう。



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