退室後のリフォームに、何処まで手を入れたら良いか
・・・。
今まで長い空室に悩む事のなかった大家さんは、以外にお掃除だけで済ませて来た事が多く、よほどの状態でなければ壁の塗り替え・壁紙の張替えをしない場合が多かったのでが、最近は綺麗にしなければ空室は長くなるばかり・・・。
又、古い間取りや古い設備の場合には、壁や天井を綺麗にしたからといって、直ぐに入居者が決まるとは限りません。
リフォームには、入居者にとって人気の条件というものがあります。
【若年層にはダントツ洋室が人気!】
1階の部屋に空室がある場合→フローリングの洋室へ変更。
上記に伴い、左官仕上げの壁や和室用の天井材をクロス貼りに変更する。
左官仕上げにする場合には、最近、珪藻土が人気です。珪藻土には、一般建材に含まれるホルムアルデヒドを含まず、体に優しい天然素材。アレルギーに悩む人にとっても、喜ばれています。※但し、リフォーム単価は少々割高となります。
2階を和室からフローリングに変更する場合には、下階への音の問題に配慮し、消音フローリングや厚手の断熱マット等を施工しましょう。
【フローリングの床が痛んでしまったら・・・】
床の張り替えをする事になると、フローリングの材料・大工さんの手間・既存の床の処分費等で、あっという間に10万以上の工事費がかかってしまいます。
床鳴りが酷い場合には、床鳴りを調整し、上からクッションフロア(CF)を貼れば、低価格のリフォームが可能です。今はCFもフローリング調の柄が人気です!
【押入れの扉は襖・戸襖よりもクローゼット扉】
押入れの中棚は、お布団を入れる為に欲しい・・・でも、洋服も上段に収納したい・・・。だから、中は綺麗になっていれば造作を変える必要はありません。
今はクローゼット用の折れ戸が人気・・・。
【ユニットバスやキッチン廻りのコーキングを綺麗にしましょう!】
以外に手を抜きがちな水廻りのコーキング・・・。キッチン廻りは油汚れや黒かび。浴室内のコーキングは石鹸垢や黒かびを放置したままのお部屋が目立ちます。
お掃除だけで取り除けなかったカビの入ってしまったコーキングは差し替えをするしか方法はありません。コーキングが綺麗になると、見違えるほど綺麗に見えるものです。ここはポイントですよ!
【浴室の鏡の水垢が取れない!】
これは、擦っても擦っても鏡が傷だらけになってしまうだけですね?
ユニットバスが6年~7年経過していれば、鏡1枚1万円もしないものです。
新しい鏡に取り替えましょう!
【若い方には嫌われがちなバランス釜のお風呂】
浴室内で種火を点火させるバランス釜・・・『昔、おばあちゃんちのお風呂がそういうものでした!』という若い方には、バランス釜=怖いという観念を持っています。追焚きが出来て経済的ですが・・・今は追焚きも給湯式がダントツ人気です!
【調理台スペースの無いキッチン・フードカバーの無い換気扇】
2口ガスコンロが人気です!でも、ガスコンロとシンクだけのキッチンでは、『調理台がないので使いにくい・・・』という声が多いのが現実です。
スペースの都合上可能であれば、調理台スペースのあるキッチンにしましょう!
ポツンと換気扇だけ付いている(レンジフードがないキッチン)。レンジフードをつけなくても、せめてフードカバーは欲しいものです。
若年層の方は、お友達との交流も考えて、お洒落なお部屋を求めています。
学生さんは6帖一間あれば十分!というのは昔の事!
学生さんに限らず、若い方は垢抜けた綺麗なお部屋を探しているのです。
建物も15年を過ぎた頃から、床・天井・設備等の入れ替え・・・外壁の塗り替え等で多額なリフォーム代がかかってきますが、入居者の入れ替えの度にニーズに合ったリフォームを考える事が必要です。