ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

破損

2013-09-13 08:50:23 | マテリアル
過日、動画撮影にZ-15(ブラシレスジンバル)を使用して、ロケを行った時の事である。

撮影作業は順調に進捗していたかに思えたその矢先・・・突然、カメラが90°程
首を振った・・・???

勿論・・・カメラ(雲台)を操作した訳では無い。

明らかに・・・何かがおかしい。


すぐさま・・・緊急着陸をして雲台を確認した処、何と・・・Z-15のクランプが
破損していて、カメラが落下する寸前であった。




勿論・・・プリフライトチェックでは異常が無かった事を付け加える。

この場所は、このタイプのの雲台では一番応力がかかる場所である。

その割には・・・部材の肉を抜き過ぎている感が導入当初からあったので、
注意していた部分ではあったが・・・目視点検だけでは見ぬけなかった。

恐らく・・・度重なる曲げ応力による疲労が蓄積していて、突然破断したのだろう。

事実、カメラが急に回転した事が、それを如実に表している。


今回は、幸いにしてカメラの落下は免れたが、一歩間違えば落下していたと思われる。

このクランプが破損すれば、パイプが抜け落ちる事は設計者なら判り切っていた筈である。
しかし実際には、抜け止めさえも施されていないのには、驚きであった。

設計時に、軽量化を優先した結果なのか?その様な認識がそもそも無かったのか?は
定かではないが、この商品は少なくとも撮影業務に使用する事を前提に販売されて
いるのであるから、そんな対策位は設計時に折込むべきだと考える。

基本機能が素晴らしい雲台故に、今回のトラブルはとても残念で有った。

今後このメーカーでも、DSLR用のジンバルを発売するらしいが、軽量なミラーレス
1眼でもこの有様なので、はたして強度的に安心して使用出来るのだろうか?

メーカーには今後、この様なトラブルが発生しない様に至急対策を望みたい。


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2 コメント

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Unknown (wing)
2013-09-13 21:56:34
あぶなかったですね。TKFさんの事ですから機体、更にジンバルの振動は皆無に近いように仕上げているはず、それでもこのような事とは?(@_@)きっと稼ぎ過ぎでしょうね(^o^)v
私も点検します。ワイヤーでも工夫して、落下防止策をしたほうが良いかな?誰かの頭に当たらぬうちにヽ( ̄▽ ̄)ノ
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使い方にも問題が・・・? (ASTKF)
2013-09-15 07:00:53
Uさん、お早うございます。

弊社の使い方にも問題が有るのかも?

しかし、カメラの落下対策を講じた方が良さそうです。

構造的に、一番応力が集中する場所に、ボルトの頭が
食い込んでいます。

ヤハリ市販品はこの程度なのでしょう。

実際の業務クオリティーには、遠く及びませんね。

ASTKF K
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