ヴァイオリン ~ 雑音ラプソディ ~

50代後半になって突然始めたヴァイオリン。
ヴァイオリンやピアノなど
音楽に関することを綴っていきます。

2/13 読響名曲コンサート - イーヴォ・ポゴレリッチ

2020-02-14 | クラシック音楽
開演の25分前くらいにサントリーホールに到着し、ホールの扉に向かっていると、ピアノの音が聞こえてきます。
ステージ左奥でピアノを練習している人がいます。初めは、オケのピアノ奏者かと思いましたが、どうも違います。
グリーンのセーターにグリーンの三角のニット帽、首には赤いマフラー。クリスマスツリーのような人がピアノに向かっています。 
観客の何人かがステージの方に近寄って聴いています。
ポゴレリッチか! 練習って楽屋でやるものでしょうが、なぜステージで練習を? 観客が増えてくると、客席をきょろきょろ見ながら弾いていましたが、開演ギリギリまでそこで練習していました。

プログラム:
指  揮: 山田和樹
ピアノ: イーヴォ・ポゴレリッチ
曲  目: グリーグ:二つの恋しき旋律
    シューマン:ピアノ協奏曲
    ドヴォルザーク:交響曲第7番
アンコール: アザラシヴィリ:無言歌(弦楽合奏版)

イーヴォ・ポゴレリッチは、独創的な演奏スタイルのピアニストなので、私は少々苦手なのですが、日本ではとても人気があるようです。
チケットは完売。でしたが、2階は空席が目立っていました。
コロナウイルスの影響で、外出を避けた方々が多かったのでしょうか。

ステージに現れたポゴレリッチ氏は、楽譜を抱えて正装で登場。
1958年生まれ。あのクリスマスツリーの服で現われなくてよかった。
弦楽器やフルート等のソリストが譜面台に楽譜を用意することは珍しくありませんが、ピアノのソリストで楽譜を用意する人は珍しいですね。
どうやら、ポゴレリッチ氏は、楽譜を持ち込むことが多いようです。その理由は、文末に。。。

ポゴレリッチのシューマン。時に力強く、旋律がクリアに聴こえる丁寧な演奏でしたが、ややテンポがスローに感じました。指揮者の山田和樹氏が上手くコントロールして、オケをピアノのテンポに合わせていきます。
一方、ポゴレリッチ氏は、譜面の方ばかり見て、最初から最後まで指揮者を見ていません。耳でオケ演奏を聴いて合わせていたかもしれませんが、一見、ポゴレリッチ氏独奏会のようでした。それに、山田和樹氏が上手にオケを誘導し、完成されたコンチェルトになりました。見事ですね。
3曲目のドヴォルザークも素晴らしかったですし、アンコールは、初めて聴く作曲家の作品でしたが、とても美しい曲でした。
ただ、オケのホルンが、どの曲でも、ここぞというソロ場面で、音が裏返ったりしてがっかりです。調子が悪かったのは、楽器なのか奏者なのか。。。

さて、ポゴレリッチが、なぜ、楽譜を見ながら演奏するのか。
それは、「忘れちゃうから」だそうです。😵  


コメント
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