釋超空のうた (もと電子回路技術者による独断的感想)

文系とは無縁の、独断と偏見による感想と連想と迷想!!

及び釋超空のうたとは無縁の無駄話

42. 『あるき来て 道にたゝずみ・・・』

2011-09-07 11:01:32 | 釋超空の短歌
『   あるき来て
  道にたゝずみ
     思ふことあり。
  おほきもの忘れを
  しける我かも  』
***
釋超空ほどの人も、『おほきもの忘れ』をしたと思うことがあるだろうか。

さて私はどうだろうか。

もとより私は『おほきもの』など始めからもっていなかったし、もとうとも思わなかった。

しかし『道にたゝずみ、思ふこと』なら私にもある。

この頃は季節は確実に移ろっていくのが日ごとに分かる。
今日の昼の陽の光も、くっきりと明るく、さらさらと透明で、先日までの暑さは嘘のように消失している。

その、さらさらとした陽光に照らされた樹々も、その翳りのほうが眼につく。

私が『道にたゝずみ、思ふこと』は、季節は確実に移ろっていく・・・そういう感慨だけだ。