釋超空のうた (もと電子回路技術者による独断的感想)

文系とは無縁の、独断と偏見による感想と連想と迷想!!

及び釋超空のうたとは無縁の無駄話

44. 『日の照りの おとろへそむる野の土の・・・』

2011-09-09 14:23:40 | 釋超空の短歌
『 日の照りの おとろへそむる野の土の
    あつき乾きを 草鞋(わらじ)にふむも 』
***
作者の民俗学研究の旅姿は、草鞋(わらじ)・脚絆・菅笠(すげがさ)の出で立ちだったのだろうか。

たぶん、そうだろう。

そういう姿を想像してみよう。

そういう出で立ちで、人里離れた『歳深き山』の細道を、一人黙々と歩く作者の姿を想像してみよう。

『 歳深き山の
      かそけさ。
   人をりて、まれにもの言ふ
 声きこえつゝ 』

この苦行僧のような旅姿ゆえに、このうたも深さが増してくる気が私はする。

その深さ・・・それを何と表現したらよいだろうか。私は言葉を思いつかない。