トドママのあるがままに

難病指定を受けている母親です。
笑顔を忘れないように、そんな思いだけでつらつら書きます♪

ステイホームを楽しんでいます

2021-01-23 04:07:18 | 病気

ステイホームがストレスではないはずはないですよね。

これは完全な愚痴ですが、家で寝て過ごしている時は「休める時に休んだほうがいいよ」とか「休めていいね」とか言われて勝手にかなり傷ついていました。したくてしているわけではない上に、私は元々そんなにインドア派ではなかったので、外に行きたいよお、家でももっと動きたいよおとハラハラ泣いていました。でも、湯水のように医療費を使っていて、そして社会に対しては何もできていない自分という、助けてもらっている身分の私がそんなことでメソメソとして弱音を吐いていること自体が申し訳なくて、愚痴として口にすることはできませんでした。悩みであること自体申し訳ないという思いでした。母も持病があるので、母に聞いてもらって同意してもらえたことは何よりもの救いでした。

 

ところが、どうぞ家にいてくださいということになったら、みなさん同じように苦痛だと。

ほら!我が家は嫌いじゃないけど、仮にどんなに住み心地が良くてもずっといるのは嫌なものでございましょ?と仲間ができた気分で、とっても嬉しいです。分かり合えるってそれだけで財産ですよね。

今、こうして何だかよくわからない文章を発信していますけれども、もしこんな奴がいて、卑屈で、恥をさらしながらでも生きてる輩がいるもんだと思ってもらえたら最高だと思っています。

 

ということで、都合7年もちーっとも慣れないステイホーム、楽しむ努力は続いています。

 

こういう時、子どもの方が意外と順応早いですよね。すごい。

私なんか、学校に行ってないんだからせめてこれくらいは、なんて漢字のドリルとか計算問題とか、その他にも少し先取りしてですな、とかとにかくいろんなことをやってもらいたいと思ってしまいます。そして案の定追いつかない勉強量と減らない家事にイライラしてしまいます。

でも、私たちの努力ってウイルスを前にしたらなんて無力なんでしょう。とついに感じまして。

そもそもストレスを溜めないようにする、ということが努力なのでは?とようやく思い至りましてですね。

くっだらない!と思えることも、笑えていればそれは最高の結果なので、つまるところ努力の成果なんだということに気づきました。

 

さて、最近の我が家のくっだらないことナンバーワンを。

何かを作ったり描いたりすることが大好きな娘。と言っても、本当にガラクタの域を出ませんので、ゴミの山を築いているといっても過言ではありません。そんなガラクタも時に宝物が飛び出してきて、私にとっては生活のために仕方なくゴミになったとしても、大好きな作品の数々です。

その日はまた静かに長々と、絵を描いたり、ハサミで切ったり、セロハンテープを無駄に引き出してみたり、創作活動が繰り広げられていました。こちらは何をしていたのか忘れましたが、とりあえず放っておきました。

何か満足のいくものができたらしいのですが、

「みちゃだめー」

と言いながら今度はベットメイキングをしています。

我が家はリビングにベッドがあります。私が横になって過ごすことが多いので、それでも家族と一緒の時間をナチュラルに過ごしたいという希望があり、ソファーを捨てまして、ベッドを置くことにしました。住めば都とはよく言ったもので、意外と快適です。病人のお前さんにしたら当たり前でしょうにと怒られてしまいそうですが、それが主人にしても娘にしても、むしろ楽しそうなのです。フラットな地面になるので、カルタをしたり、双六をしたりと、家族で遊ぶ時間も増えましたし、遊びの種類も広がりました。

そのリビングのベッドを使って、まるで映画監督のようにやれそれと布団をこうとか、こだわりを見せています。

あーでもないこーでもない。

どのくらいまた時間が経ったのか、ようやく、ママーと呼ばれました。

行ってみると、どうも声の方向からベッドの下にいるようなのですけれども、さて何をどうしたらいいかと問うと、まだだよとかここから布団をめくってーとか、いろいろ注文が飛んできまして、正直段々とめんどくさい気分になってきました。

「もう、なんなのよー」

と言って、ベッドから垂れた掛け布団をめくったところ、

「ばあー」

と、おばけちゃんが出てきました。紙切れ1枚と1色のボールペンで作っただけの、何の変哲もない、というよりもむしろ粗雑なおばけ。

 

ぴらぴらぴらーという紙の音だけが室内に響きます。

 

もう、一体何なのかと。本日の大作は、コレ?

おばけなのに特に怖がらせたいわけでも驚かせたいわけでもない。長い時間かけた割にクオリティも随分と低く、ツッコミどころしかないこの状況に、何だかおかしくておかしくて笑いがとまらなくなってしまいました。そんな私を尻目に、娘がしたり顔で、ケラケラ笑いながらベッドの下から出てきました。

一本取られました。

 

笑いをとるというのはものすごく難しいことだと思いますけれども、実際に娘がいろいろと画策している様子から本当に難しいんだなと改めて教えられた私でありました。

このおばけちゃん、今も神出鬼没で、時々無言でピラピラと我が家に現れます。

主人も、片付けなさい!と娘をぐちぐち言いながら怒っていたのに、振り返ったら扉口におばけちゃんがピラピラ。吹き出してしまったことがあります。

我が家は今日もくっだらないことで、笑っています。笑

 


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