私のヘルパーさんたちは皆さんママさんでした。ママとしては私が1番の後輩なので、もう娘の面倒くらいお茶の子さいさいなのかもしれません。
規定からすれば、子どもの世話をするという項目はありません。
しかし、せざるを得ない。
すみません、すみませんとこちらは思うのですが、皆さん仕方ないですから!と言うどころか、久しぶりだわ〜楽しいわあ〜くらいに積極的に娘の面倒を見てくださいました。
現場は臨機応変に。
制度の枠組みは建前。現場はもっと複雑で、刻一刻と変わっている。逆に枠組みをもっとフワッとさせた方がいっそのことやりやすいのでは?と思ったりもします。
とにかく、娘はヘルパーさんたちが大好きで、遊び相手が来た!くらいのテンションの上がりっぷりでした。
例えばこんな感じです。
「こんにちはー!」
ご挨拶だけはきちんとするようにしつけているつもりでしたので、割と元気にしていたと思います。でも興奮して忘れることもしばしば。
「きょうは、なにするのー?」
いつも割と決まったことをしていただくのに、必ず確認します。
「んー、どうだろ。お洗濯とか掃除機とかお料理とか、水回りのお掃除とか」
いつも丁寧に答えてくださいます。
「ねえ!トイレ掃除する?」
「するよー。」
「やったやったー!」
ヘルパーさんたちに娘を育てていただいたところは、かなりあります。
私の中では水回りの掃除はヘルパーさんたちが娘に伝授してくださいました。
掃除のプロによるレクチャー!
ありがたすぎるでないの!
仕事しながら娘の面倒を見るのは大変で、それでも私に少しでも休んでほしいと、引きつけてくださっていました。そうしてる間につきまとうようにすらなりました。申し訳ないことに。
ヘルパーさんからしたら、それこそただ遊んでいるだけでもいいのでしょうが、私の家事の負担を減らすためにも、手を止めるわけにもいかなかったと思うのです。そこで考えだされたのが家事を教えちゃおうみたいな、そんなことだったと思います。
仕事しながら子どもを喜ばせるの術を使って、いろんなことを教えていただきました。
娘はすごいすごいと言ってもらえるのも嬉しかったみたいで、想像以上にいろいろ会得していきました。お洗濯の畳み方は、かなり几帳面な方だと思います。全体的に大雑把で雑な娘なので、おそらくこの時教えてもらったやり方を忠実に再現しているのだと思います。
それらを見て、あんれ?子どもって意外とできるのね、やらせてみるかと包丁握らせることにしてみたり、雑巾の搾り方を教えてみたり、私も育児の参考にしました。
今になっても、娘は時々ヘルパーさんとの思い出を話します。
親父ギャグを言ってもらったとか、なぞなぞ出してくれたとか。風船膨らましてもらったり、その風船でネズミを作ってもらったり。
ヘルパーさんと娘の笑い声と共にある風景は、私の宝物です。横たわって過ごしてることもあったので、遊んであげられない罪悪感からも逃れられる、本当に幸せな時間でした。
預けにくすぎる子どもだったので諦めていましたが、他の方の手でも育ててもらって多様性を、なんて理想もありました。ですので、願ったり叶ったりの出来事でした。