修理終了品は、動作させながら数日様子を見てから、ケースに収めます。
ケースに収めた後も、数日様子見て初期不良無いように心がけています。
今回様子見期間に止まってしまった時計がありました。
自身の分解掃除手順や組込に問題無かったか反省しつつ再度分解掃除します。
それぞれの部品の状態や洗浄具合の確認を目視で普段以上に時間を掛けます。
今回の案件では、針回し(カレンダー早送り・時刻合わせ)の際に、スリップするような感覚、歯車間で力が逃げていて空回りする間隔がありました。その機能を担う部品はより一層確認強化しました。
↓こちらの部品、歯車部の動きが非常に悪く重い感じがします。
部品のストックから良さそうなモノを取り出し、洗浄します。
組込実施し、動作確認した所、上手くいきました。
「これが原因かな?」って部品を交換し、動作確認を繰り返します。
やはりそれぞれ小さな部品なので目視では確認しきれない所はあるので、交換し動作確認することで真因を突き止めることは多いです。
複数の部品交換の必要がある場合も・・・
ムーブメント交換作業の場合は、旧ムーブメントはストックさせてもらい、どこかで役立つこともあります。
他時計屋さんとの比較も出来ませんが、個人経営店舗にしてはそれなりの量在庫あると思っています。
ストックあるムーブメント修理時は「ストックがある事」で安心して作業が出来ます