時計内部に湿気侵入しガラス内側に水滴があるお品物のご依頼がありました。
まずは機械内部の乾燥作業です。
乾燥材を多く入れているケース内にムーブメントを入れて数日掛けて乾燥させます。
次の確認事項は「どこから水気が侵入したか?」ってことになります。
一般的には『ガラス部』『リューズ部』『裏蓋部』のいずれかになります。
今回は
巻き芯の錆具合からしてリューズパッキンの劣化が原因として良さそうです。
新しい巻き芯と
新しいリューズを使用し改善します
実は『リューズ探し』は上手くいくときとそうでない時の差が激しい作業です。
リューズの在庫はそれなりに持っていると思いますが、やはり見つけるのに時間が掛かることも・・・
リューズ合わせにおいて必要な事は「ケースとの相性」「巻き芯との相性」「既存品と似たようなモノ」の3点ですが、似たようなモノの優先順位は低めで「防水性能維持」出来ることが最優先と考えています
「ケースとの相性」ではケースとリューズ間に隙間がなるべくない事
合わせた時点で上下左右に動かし隙間具合の点検します。
あとは「巻き芯との相性」ですが、巻き芯の太さとリューズの穴径が合わない場合もあります。
合わない時はかなりの時間を掛けても見つからない場合もあります
探す時は気合が必要な時もあります。
今回は画像のリューズで大丈夫な感じがありますのでこのまま作業進めます。