ことばで遊んでます

yuri
に、改名しました。
詩や短歌をかいています。
内容は、フィクションだとおもってください^^

~13歳~

2013-06-28 09:26:27 | 2007・4~2009・3に、かきました
わたしは
みいってしまっていた



下瞼に
湧きあがる
まるで
泉のような


右目には
ハンカチが当てられてたけど
左目から
ダイヤモンドチェーンみたいに
粒と粒とが繋がって
はらはらはら

転がり
落ちて
いる





そんなテスト
作る先生も先生だけど
クラスで3人だけ
93点で
後はみんな
100点てことは
あなたは
びりか
びりから2番目か
びりから3番目とゆうことなのよ




(一際
膨らんで
その



フッ

浮かんで
転んで
堰きとめてたハンカチ
崩し超えて
剝きだしの
膝まで
落ち




兄に
似ている




叔母ちゃま
びりになったこと
あるのよ
それも
ひとりっきりの
びり
なのよ

言おうとしていたことも忘れて



わたしは
13歳の瞳が零れ落す
ダイヤモンドチェーンみたいな
涙の連なりに
みいって
しまって























~窓のむこう~

2013-06-07 14:33:43 | 2007・4~2009・3に、かきました
窓のむこうの澄みきった空気
カリッって壊したら
どんなだろう


ぴりりりりー


裂けた
空気から
私の昨日の夢が
紡ぎでて
絹擦れの音
させて
ウェディングドレス
縫いあげて
(純白のセミロング
纏って
踊って
私が
ちら

みた

はにかんで
可愛いい
スキップ
ツーステップだけ
した
私の昨日の夢の
花嫁

美しい



からめるように
アンドゥオール


しながら
空気の
裂目の
今夜の夢へ
明日の夢へ
どんどん澄んでく空気壊しながら
(未来の夢?へ???
私の
花嫁

アンドゥオール












ぴりりりりー


窓のむこうの澄みきった空気
カリッって壊したら














~薔薇~

2013-05-24 16:15:20 | 2007・4~2009・3に、かきました
触れあってる空気の
ほんの少しの
隙間からだとおもう
庭から


わたしの髪を
そっと
かき
あげ
カサコソ
って
馨る


あなた


ルノアールは
わたしより
ずっと
感度のいい
目と耳があるから
もう
すでに
庭へ
泳ぎでてて
(とても静かに
あなたを
囲って



あなたは
やはり
青銅の
鎧を
割って
ルビーレットの肌を
したたらせてた


その肌からの
馨は
まるで
大気の
支配者の
ようで
いつも
どこまでも
自由に
巡り
そして
すべてを
めくるま
せる


わたしが
おおきく息をつくと
あなたは
わたしを
わずかに
軽くし
ルビーレットの
馨に
のせる
そうして
触れあってる空気の
ほんの少しの
隙間の
むこうへ

連れてゆく


ルノアールは
そこを
よく
知ってる














~初恋~

2013-05-03 17:26:55 | 2007・4~2009・3に、かきました
すきだった
会いたいとなると
なにもかにもをほうりなげ
それが
おちてくるのなどまたないで
走りゆくほど
すきだった



鋭いナイフで
サッと
切れ目を入れたような

眉が美しく
語らない口だったけど
微笑む頬があった



もし

きみがいたら
なにもかにもをほうりあげ
それが
おちてくるのなど
またないで
あなたのもとへと
走るでしょう















~わたしのあなた~

2013-05-03 17:18:51 | 2007・4~2009・3に、かきました
わたしのあなた
だいじょうぶ心配ないから
そう語ってたあなたの目
ざわめく人のなかで
キラリ
朝露のように
際立ってみえたのです



あの美しい朝



わたしのあなた
もちろん一緒だよ
そう差しだしてくれたあなたの手
よせくる人のなかで
陽の照りを
ヒラリと返す
木の葉のように
際立って
いたのです



いとしい日でした












~不意に~

2013-04-19 14:00:56 | 2007・4~2009・3に、かきました
それは
不意に
やってくる

わたしは
ただ
砂浜海岸を
ぼんやり
眺めていた
だけ
なのに

雄叫びの声がして
馬たちが
駆けこんできて
その
途方もない
ひづめの
バイブレーションで
砂浜は
プリーツに
暴れて
ぼろぼろ
くちゃくちゃ
に繰られ続ける
朝焼けのシフォーン

ただ、
眺めていただけ
なのに

どどどと
やってきて
わたしの精神を
爆ぜさせ
言葉

種子

撒き散らしてゆく




不意に




それ






(書いた当時の題名は「わたしは不治にただれてる」でした。かなりかえました^^)

~今日一番美しかった話~

2013-03-29 16:35:53 | 2007・4~2009・3に、かきました
葉先を白く燃やしていた
もみじの幼葉のその薄緑に
まだ遠いはずの空の緋色が
揺れはじめた


(美しい
(ねっ
(けど
(もう
(夕食支度してる
(時刻
(だぁ~


わたしは
友と別れて
ホテルの玄関へと
(小)走りました
その
背に
勢いのようなもの
走り越した
少年

風圧、


に、巻きこまれて
おばあさん
倒れました
芯を抜くと瞬間で崩れてしまう
ビーズドールの
ように


 **


ハラリ

駆け寄りました
幾つも
幾つもの心
ハラリ

駆け寄ってました
その


集団

オートドアの向こうから
遠い汽笛の大きさで
押しよせた
おじいさんの
視線




 **


一瞬、
火照りました
たぶん
白金
全域


そして、
すこし
ながい
時間
かけて
おじいさん
おばあさんの
手を取って
タクシーにのって
おじいさん
無敵艦隊長
みたいに
手を振って
おばあさん
紋章の百合
のように
会釈して
もう、
わたしたちになっていた
わたしたち、
手を振ったり
会釈したり

それは、
もう
ハラリ

駆け寄った
幾つもの
心の
シンフォニー


 **


で、
わたし、
かかえきれないほどの優しい綺羅綺羅
きらきらきらきら
零しながら
近道して
帰りました


煙りはじめた空の薄墨色にくるまって
ねむったように耳垂らしてる
もみじの幼葉に
秋になったら紅葉するのよ
とても美しく

そっと
ささやい


(大)
走りで
きらきらきらきら
帰りました













(写真は「季節の花300」さんから、おかりしました。いつもありがとうございます)

~藪椿~

2013-03-06 11:34:47 | 2007・4~2009・3に、かきました
灰銀の空で
青色の素肌が
泳いでる
かなりのスピードで


あおられて
ふきよせられて
しぶく
枯れ草



下、
藪椿が2輪
よりそって
咲いて
いた


まだ
幼い
赤い色
みずみずと
光らせて


いじらしい
いじらしい
いじらしい、
この
いじらしさの
そば、
置いてゆく

ね、

この
感動


青色の素肌泳ぐ
この
空の













(写真は、季節の花300様からお借りしました。ありがとうございます。

~暖冬の昼さがり~

2013-03-01 15:44:41 | 2007・4~2009・3に、かきました
光の木漏れ玉降ってるなか
姉と弟
もこもこ
二十本の指うごかして
ブロック繋げてる



おさないなー


あったかいなー


暖冬の昼さがり



円卓いっぱいに盛られた
陽溜り
つまみながら
きまぐれいってる
母と叔母


(・・・
(ほんと
(うちの家系
(短命
(だよ
(ね


そんなこと
いっちゃった



四つの瞳が
乳色の網膜
ピンタックしたみたいに
して怯えた



だいじょうぶ
だいじょうぶ
だから(((



四つの瞳

すぐに
信じる





姉と弟
もこもこ
二十本の指の根に
えくぼつくって
また
ブロック繋げてる



おさないなー


あったかいなー


暖冬の昼さがり

















(写真は季節の花300さんからおかりしました。いつもありがとうございます。)

~そんなに断定しないで~

2013-02-24 14:03:34 | 2007・4~2009・3に、かきました
(あなたほど幸せなひとはいない

(あなたほど不幸なひとはいない


そんなに
語尾
ぎゅって
握るの
この
ティールームには
似あわない


さっきから踊ってる、光
のレースみたいなステップ
の足跡
とまっちゃったよ


たぶん
宇宙つらぬいてる
光の頭
とても
悩んでる

思う



(あなたほど幸せなひとはいない

(あなたほど不幸せなひとはいない


って


そんなに
語尾
ぎゅって
握らない



この
ティールームには
似あわない


さっきから
一緒に踊ってって
さしのべてくれてる光
の腕
フリーズしちゃった


たぶん


ぽかぽかの光
に潜りこんで
るわたしの頭


(幸せってどぅゆぅことなんだろ
(不幸せってどぅゆぅことなの


って


とても
悩んでる














~ほこほこでおもってる~

2013-01-09 17:06:25 | 2007・4~2009・3に、かきました
平成生まれが
もうすぐ
170センチって
トウで跳ねてる


おばあちゃまは
犬のルノアールと
毬になってる


たぶん
50センチで
いいと
おもってる


わたしは
165センチ
やっぱ
必要だと
おもってる


おばあちゃまに
おねがいって
いわれて
高いところの
お手伝い
したいから


ひなたに
浮いてる
毛糸玉みたいな
リビング

ほこほこ

なか



やっぱって
たぶんって
もうすぐ
って


おもってる











~雪~

2013-01-02 16:08:30 | 2007・4~2009・3に、かきました
張り替えた障子の白に
満足して
座った
縁側


母の長襦袢が零れました


心が無音で頽れました


ふぅーわ と


痛んだ心に
あなたの手当てみたいな
雪が
障子の白の
息遣いで
舞いました


袂を
広げたら
その上で
溶けました


袂を
抱いたら
温かな
彼方の雪
になって
私の心に
小さな
慰め
一つ
咲かせました


けれど
やっぱり
溶けました















~蒼いあなたはパラドックス~

2012-12-28 15:44:38 | 2007・4~2009・3に、かきました
耳だけになって
抱かれてた星の蒼に
そっと沿う



長さも
高さも
ばらばらまちまちの
音がする



星に積もった私たちの足音
何処までもちりぢりに鳴ってる



それを
そのまま
それぞれの
そのままを
膝に乗せて
とても可塑かに
蒼いあなたは
口遊んでる
(皆んな
(一緒なんだよ
って



?



舟歌の息遣いに
耳が船酔いして
(心地よい分の船酔いして

頷いて
そして
目だけになって
あなたの蒼に
てぃーらら
らー

吸いこまれた