～そんなに断定しないで～

（あなたほど幸せなひとはいない

（あなたほど不幸なひとはいない


そんなに
語尾
ぎゅって
握るの
この
ティールームには
似あわない


さっきから踊ってる、光
のレースみたいなステップ
の足跡
とまっちゃったよ


たぶん
宇宙つらぬいてる
光の頭
とても
悩んでる
と
思う



（あなたほど幸せなひとはいない

（あなたほど不幸せなひとはいない


って


そんなに
語尾
ぎゅって
握らない
で


この
ティールームには
似あわない


さっきから
一緒に踊ってって
さしのべてくれてる光
の腕
フリーズしちゃった


たぶん


ぽかぽかの光
に潜りこんで
るわたしの頭


（幸せってどぅゆぅことなんだろ
（不幸せってどぅゆぅことなの


って


とても
悩んでる
と
思
う

～ゆき～(二)

荒々しい
剣士に
（
切り捨てられ
て
～ゆき～
の
花片
が
舞
い
散
る
（どうしてそんなに嬉しいの
ジュワァ
って
横たわる
まっ
白
な
～ゆき～
朝の庭
横切って
わたしは
でかけなくては
ならな
い



遠い
（遠いと感じてしまう
～ゆき～
踏みつけられて
汚されて
ちいさな悲鳴を
あげてしまう
どうして
（どうしてそんなに嬉しいの
品川の
柳の
白髪の
ゆ～れ～



かえりに
名もないお店の
苺の生クリームロール
買う
の
に



かえりたい、
親友たちとの語らい
白い魂
けれども
けれどもね、
それまでは、
キリ
と
生きる
の



舞い
散りながら
～ゆき～
の
花
片

～ドライフラワーにしておきましょ～

ままはおびょうき
って
ソファーで
ねむってしまったんです
（だって（ここんとこ（ずっと５時間睡眠で
ほんと
で


ままはおびょうき
って
ゆうと
いつみ
あきらめて
おばぁちゃまのヘルパーさんと
あそんでくれます



手が
重い
胸が
重いっ
のっ
て
めざめたら
息子でした

胸で組んでた
わたしの
手
こじあけて
て
めざめたら
わぁーーー
って
泣きだしました


圧縮されてた不安が
安心へと解放された時の
爆解した泣き声
で
（まましなないで
って
わたし
叫ばれました



ほぼ、
一か月前
息子の
友達の
お母様が
なくなりました
お葬式にいって
お花をささげて
家へ帰って
ふたりで
泣きました


ほぼ、
一か月後
の
今日
の
今
?????なんで
わたしが胸で手を合わせてお昼寝してたからでしょうか
?????なの?

（だいじょうぶ
（しなないから


　✓


と、いってしまった、けど
死なない命って、
（
ないですよねー
必ず
みんな
死にますよねー

ほんとは
わたしも
いつか
しぬ



死んじゃうと、
質量のあるぶぶんは
塵になって
（でしょ
星に練りこまれて
やがては
宇宙を
さまよう
そして
ずっとずーっと
未来の命に
（お願い
されたり
する
ん
です
よ
ね

質量
のない
ぶぶん
は、
生きてる
人
の
なかに
留まる。
と、
わたし
思います
（たぶん記憶として

そうして、
脳
で
鼻の奥
で
胸いっぱい
で
時々
ボッ
と
燃える

生きてたころまんま
の命
漲る
言葉
で
行為
で
わたしのなかでも
時々
燃えます
（わたしの宝

燃えるとねっ
わたし
（あつ!
って
勇気
とか
自信
とか
優しさ
とか
（ほんとは
（わたしに
（いちばん
（欠乏
（してる
（ものたち
（だから
（ほんの
（わずか
（だけど
（いちおう
（ぜんぶ
うちあげて
しまい
ます

すると、
すると
（天然
て
とても
美しい
名前
が
つきます

きら
きら


　✓


（ねぇ
（
（なあに
（翼君のママって
（いま
（天国にいるんだよね
（
（うん
（そう
（だよ
（翼君のなかにある天国にいるんだよ
（ちがうよ
（天国は
（空の
（うえに
（あるんだよ
（リトミックの先生
（そういってたよ
（そぅ～～～



くるくるくる



束にしておきましょ
わたしのすきな
ホワイトピンクのリボンで
吊るしておきましょ
そうして
ドライフラワー
に
なったら
また
いっしょに
かんがえましょ

～そーっとつれてゆく～

流れに身をひたす
水が
澄んだリボンみたいになって
わたしを
まあるく
滑って
なまえのない疲れを
つれてゆく


セハバレーツの
水着の
はじを
ちょっと
めくって
（わぁ～
膨らんで
いわれのない
ほんの
すこしの
淋しさを
やさしく
撫ぜて
つれてゆく

～亜米利加～

車
で、
おおきな
海淵を
なぞる
パキプシ
の
方
から
水平線に
むかって
タクシー

もうすぐ
この先
で
オレンジの
陽が
入水
する
から


ふ～う


寝不足の
朝
から
大ジョッキで
オレンジジュースを
飲むのは
とても
こんなん
（ランチはキャンセル
ガガガガガー
やむことなく
絞られつづけてる
カリフォルニア
オレンジ
の
叫
び


（ごめんね


命
って、
ただ
在るだけで
どうして
こんなに
かなしん
だろ


ふ～う


まっぷたつ
に
陽
水平線に
割られた
もういちど
割られて
絞られて
流した
命の
オレンジ
きらきらきらきらきら
海の
数京の
泡
に
充満
して
海底
へ
沈
ん
で


きこえる
の
で
す
・
・
9.11
3.11
原発
ハリケーン
の
音
・
・
命
っ
て、
ただ
生きるだけで
どうして
こんなに
むつかしん
だろ


ふ～う


かたづけられてしまった
ものたちの悲しみ

かたづけられないものたちの
悲しみ

を、
わたしは
せいいっぱい
で、
ただ
みつめます
悲しみは
いつも
どこか
個人的な
もの
だから


きみ
は
もう
とても
３才
な
スノーマン
だから
胸で
揺らす
と、
ものすごい
迷惑顔した
トナカイ
さん
でもね、
それもね、
また
かわいい
からね、
揺れてしまう
わたしの
個人的な
オレンジ


（もう
（大ジョッキサイズじゃないの
（乳ばなれしちゃったから


ね


巨大
な
オレンジの残照
空の水色へと潜りはじめて（みるみる
薄紫色の雛菊の群生
を、空に
咲かせて
（みてごらん
きらきらきらきらきら
（きれい
きずつけられた陽の弾く
こまかなピアノの音
きこえるのです
（深海の
（数京の
（泡
（か
（ら
（生
（え
（た
（指
（た
（ち
（の
（連弾

オレンジの蜃気楼

を
潜航
し
て
ピンク
の
パキプシ
の
方
へ
ゆ
く