へそ曲がり人間の退屈な日々

独断と偏見で好き勝手に気が付いた事や言いたい事を綴る気ままな日記。

裁判員制度の意味とは

2008-05-24 | その他
あと一年後に始まる裁判員制度だが
未だに自分には目的が理解出来ないでいる。
何の知識もない一般人に
重大犯罪の有罪無罪を審理し
なお且つ刑罰まで判断させる事が
果たして正しい裁判のあり方なのかどうか。
しかも本人の意思とは無関係に呼び出され
正当な理由が無ければ拒否も出来ないとすると
軍隊の召集令状の様な物だと思うのだが…

正規の裁判官や弁護士でさえ
死刑の有無が曖昧な中で
一般人が人を裁くという事が
何処まで正当に行えるのだろうか。
スポーツの審判でさえ
ミスジャッジをする事が有るのに
ずぶの素人が正しい判断が下せるとは思えない。
無責任に他人の運命を左右する資格を
予備知識の無い一般人に預けて
それが正当な法治国家と言えるのか。
何でも民営化をすれば良いと言う物ではない。

それでも実行するのなら
いっそ昔の仇討赦免制でも導入したら
もっと被害者の為になるかも知れない。
死刑が残酷と言うかも知れないが
犯罪の犠牲者に対しては
何の憐れみも感じないのだろうか。
殺した者勝ちの様な世の中が
幸せな社会であるはずが無いのでは?
「歯には歯を」とまでは言わなくても
被害者の無念さを晴らすには
犯罪者にそれなりの苦痛を与えても
許されるべきではないだろうか?

自分としては何の関係もない第三者が
犯罪者を裁く事には同意しかねる。
罪を甘くすれば被害者への
きつくすれば被告者への
罪悪感を背負って生きる事になる。
そんなつらい思いを一般人が被る事に
この制度への不安と矛盾を感じる。