人類最速の男

とにかく驚きの連続である。
昨年の北京五輪の時に出た陸上短距離のヒーローが
今年もまたさらに進化していた。
１００Ｍで９秒５８。
そして２００Ｍでは１９秒１９。
こんなにも簡単に記録を伸ばされると
賞賛する前にため息が出る。

一瞬、石の森章太郎のサイボーグ００９を連想した。
いくら名前がボルトとは言っても
まさか機械の身体で動いている筈は無いが。
あの走り方を見ていると
まだまだ潜在能力が有りそうに思える。

当分の間、彼のライバルになれる人間は
現れる事は無いのではと思う。
水泳と違って衣装で速さを稼ぐ術や
靴に加工を施す事も無理だろう。
人間には何処まで進化が期待出来るのだろうか。

もしも過去に戻るなら

またまたトラックバックの練習のテーマだが
さて自分の戻りたい頃と言えば
やはり小学校の３年生の時になる。
何故なら自分はこの年に両腕を骨折した。

友達の自転車を借りて走っていた時
誤って橋から転落したのである。
まだ舗装など全くされていなかった道で
目の前にその妹が飛び出して来た。
咄嗟にハンドルを切りブレーキを引いたが
生憎ブレーキが利かなかった。
そのまま欄干の無い橋から真っ逆さま。
水の無い川原に落ち気を失ってしまった。

気がついた時は両手はブラブラで動かなかった。
その時の後遺症で未だに左手は手首が曲がらず
無理をすると疼き出す。
学生時代に何のスポーツも楽しめなかった。
出来ればそこからやり直したいもの。
しかし所詮かなわぬ夢でしかない。

裁判員裁判が開廷

ニュースによると今日から東京地裁で全国初の
裁判員制度による裁判が始まった。
多くの課題を残したままのスタートだが
これで何が良くなるのか未だに謎である。
今回の事件は７２歳の男性が
６６歳の隣人女性をナイフで突き刺し
殺害したというものらしい。
これは加害者と被害者が確定されており
有罪とか無罪を争う裁判ではないだろう。
それなのにワザワザ証拠の写真や凶器を
法廷で見せる必要性は有るのだろうか。
そんな物は被告が否定した場合のみ
証拠として示せば良いのではなかろうか。

これから何故殺害に至る原因が発生したか
被害者にも非が有ったかの議論にでもするのか？
それによって情状酌量の理由でも出して
刑の軽重を考えさせるのだろうか。
しかもそこに一般の市民を巻き込んで。
付き合わされる市民こそ良い迷惑だろう。

人間は所詮平等な立場は取れない。
被害者側に味方するか加害者側に付くか。
殺し方が残酷だろうと優しかろうと
被害者にとっては変わらない。
正当防衛が成立しない限り
殺人は殺人として同じ厳罰に処すべきだろう。
死刑は廃止するならすれば良い。
しかし変わりに終身刑は必要になる。
その受刑者への費用は国民の税になる。
これは受刑者が酷か納税者が酷か。
それを考慮してみると自分は
殺人には死刑が一番公平だと思うのだが。