もう一度裁判員制度に思う事

いよいよ来月からに迫った裁判員制度だが
昨日の毒物カレー裁判の結果をみて
尚更素人の裁判員にこんな採決が出来るかと思う。
普通に考えると物証や自白がないままに
状況証拠だけで判断する時は
推定無罪が適用されるのでは無いか？
そんな状況で死刑を宣告するのは
一般人なら絶対に出来ないと思うが…
逆に証拠も充分の場合、殺意の有ったか無かったかも
本人以外は知る由もない事で
本人に謝罪の意思が有ろうと無かろうと
罪の重さが軽くなるのも不自然だ。
別の情状酌量を考えるなら
故意か過失かの判断基準だけだと思う。
しかしそれさえも人間の心の問題なので
第３者には理解し難い事も多いだろう。
法を守って人が人を裁くと言う事は
それだけ困難な仕事なのだ。
それを僅か３日間程の期間で結論を出して
他人の人生を決定づける事が
一般の国民に出来る物なのか。
こんな無理を強いられるなら
いっそ犠牲者の遺族に敵討の許可を与えるか
もしくはリンチの許可も与えた方が
よほど理解し易くなると思うのだが。
加害者と被害者のどっちの人権を重視するか。
それが一番の問題のように思う。
いっその事テレビで裁判状況を生中継して
判決は抽選で選ばれた視聴者の投票制にして
その結果を基準に判断するのはどうだろうか？