へそ曲がり人間の退屈な日々

独断と偏見で好き勝手に気が付いた事や言いたい事を綴る気ままな日記。

45年前の日記より

2013-09-03 | 日記
 1968年9月2日月曜日
さすがに9月ともなるとめっきり涼しい。
夜・・・寮仲間達の雑談を聞くともなしに聞いていた。
随分と悪ふざけをやっているらしい。
当人はそれが又、面白いのであろうが
被害者にとってみれば甚だ不都合な事ばかり。
だが僕が口をはさめる事でもなし、放って置くだけ。
何も僕でなくともそうするしか無かったのではないかと思う。
人間一人だけでは集団、ましてや自分と親交の無い者に対して
忠告など出来ないし、又出来たとしても心から相手を説得は
出来ないのではないかと思われる。
現に補導員の説教話にしても何も効果が無さそうなのだから。
彼等の話しているのは、ポリ公に呼び止められた話や
補導員に見つかり引っ張られた話を面白可笑しくさも自慢げに
話しているばかりなのだ。
未成年なのにたばこ、パチンコ、飲酒に無免許運転。
それだけじゃない。さらにひどいのは売春や窃盗、強姦等の話まで
べらべらと自慢げに話すのだから手が付けられない。
悪いという反省の色は微塵も無い。普通の事だと言わんばかりだ。
彼等の仲間はみんなそうだからと言う。
これらの話が全て事実だとすると日本の国は半分は確実に狂っている。
社会の裏に歪んだ世界の有ることはおぼろげながら感じていたが
今更のように痛感させられる。
政治家や役人、教師に至るまで闇の世界が有るのだから
社会に悪の無い訳がないと言えばそれまでだ。
ただそれが公的に明るみに出ていないだけの事だ。
極まれにその中の一つが明るみに出て新聞をにぎわしているに過ぎない。
ほんの氷山の一角が・・・それすら時がたてば闇に葬られてしまう。
法というものは名ばかりに過ぎないようだ。
それどころか逆に善良な者を苦しめている方が多いに違いない。
こんな事で良い筈がない。
だが僕がどう考えた所で何の解決策も見つけられず空しい悲しさが
こみあげてくるだけである。
非力な者は所詮馬鹿正直に真面目に苦しむだけなのか。
全く嫌な世の中である。

以上が高卒後、社会生活を半年経験した時点での18歳当時の自分の日記である。
あれからもう45年過ぎた。