S&T M4 BABY SBCをベースにしたカスタム電動ガンのレビューです。
S&Tのエアガン(エアソフトガン)を一言で表すと「質実剛健」、多少荒い造りの部分もありますがマルイ製で強度が問題になるような部分が最初から補強されているのでとにかく丈夫な造りになっています。その荒い部分が性能を落としているのも否めませんが、逆に言えばその辺を詰めてあげると性能もグッと良くなるのです。
ノーマル時の性能は標準的なスタンダード電動ガンといった感じで飛距離と精度はまあまあ、特に悪いって程ではありませんがそれ以上でもありません。あとギアノイズもちょっと気になるかな・・・その辺をカスタムして”使える赤ちゃん”に育ててみました。
パワーカスタムβ施工後の性能はこんな感じです。パワーカスタムβは0.28g~0.30g弾の使用を想定した私の電動ガン用セッティングメニューですが、重量弾を使うことによって空気抵抗によるパワーの減衰を低く抑え風の影響にも強いことで屋外での命中精度の向上も高めます。
0.28g弾HOP適正時で0.85J程度のピークパワーを発生させることができますがこれはHOPでパワーを抑えこんでいる訳ではないので弱めてもパワーが上がることはありません(ゼロHOP時で0.73J)、一般的なセッティングとは異なるパワー特性になるのが流速カスタムの特徴の一つです。
ノーマル時もそうなんですが発射音は搭載されているハイダーがラッパ状になっているので大きめです(105㏈)、そのため音が気になる方はサイレンサーの仕様をお勧めします。M14逆ネジ規格のサイレンサーを装着すれば-13㏈の減音効果を確認できました。
マガジンはマルイスタンダード電動ガンのM4と互換性があります。標準装備のマガジンは300連タイプとなります。
チャージングハンドルを引くとダミーボルトの奥からHOP機構がのぞけるのはマルイM4と同じです。
バッテリーはストック底部のふたを開けて交換します。ミニSタイプが指定になっていますがスペース的には余裕がありますので多少大きなサイズのバッテリーでも収納できるのかもしれません。
商品には含まれませんがサイレンサーとサイトを装着したBABYSBCです。固定ストックのガッチリした剛性感は収縮式にはない安定感があり、カスタムの施工で高まった実射性能を妥協なく発揮できます。作動ノイズも小さくなってサイレンサーを使っても違和感のない発射音に、”山椒は小粒でピリリと辛い” S&T M4 BABY SBCはそんな表現がぴったりのカスタム電動ガンに生まれ変わったのでした。
以上、S&T M4 BABY SBC パワーカスタムβのレビューをお伝えしました。