ここ数年 毎年のように烏山山あげ祭を観にいっている。
栃木県の東の方に烏山という小さな町(人口約3万人)がある。
今はトンネルができ、 道が整備され本当に近くなった。
それでもこの町は昔の面影をのこしている。
この小さな町で3日間 野外歌舞伎がとり行われる。
常磐津の三味線にあわせて「将門」 「戻り橋」 「蛇姫様」など。
道路上に即席で舞台を作り、 歌舞伎を演じて
舞台をこわし、 2~3時間後には
また別のところに舞台を作り、 演じる。
背景には奥行100M位に高さ10Mの大山
そして中山が作られる。
(それゆえ山あげ祭といわれる)
これを1日に5回くらい くりかえす。
町の男衆はこの力仕事に誇りを持って
楽しそうに組み立て、 解体を繰り返す。
しかし、 今回は36度Cを超す暑さ。
皆日焼けして赤い顔をしていた。
それにしても暑い。
炎天下では演じる方も 観る方も 大変な1日だった。
この小さな小さな町が毎年これだけのことをするのには
本当に感心してしまう。
すぐ近くには那珂川がゆったりと流れ、
あゆ釣りの人も見られた。
久々に ヤナへ足をのばし「ひのきや」へ。
とんびがヒュルルーと啼いている。
子供の頃の夏休みを思い出した。
一瞬、 タイムスリップしたかと錯覚しそう。
あの頃の夏休みはとてつもなく長かった。
う~~ん。