ソフトコーラルとハードコーラルがあたり一面、足の踏み場もない驚き。コモドの海の野生的なサンゴの景観だ。
俯瞰撮影とは被写体を真上から見下ろした角度で撮る撮影法です。全て見えることから神の眼のアングルとも言われます。コモドのサンゴは素晴らしい。ポイントはPink Beach。この一枚に枝状のサンゴを中心にハードコーラルとソフトコーラルが10種類以上確認されます。プロフィールの写真を今年のコモドクルーズでの写真に変更しました。ラブハンバジョーに入港したサザンスター号のデッキで撮影しました。
ハナギンチャクは砂地に穴を掘り、それに潜って生活する刺胞動物だ。
フィッシュアイで撮影、ストロボ光がスポットのように当たり不思議な雰囲気を出している。
テーブルサンゴを背景にフィッシュアイで撮影。フィッシュアイは前に被写体を入れてワイドマクロ的な撮影が出来ます。魚たちの様子とサンゴ礁の雰囲気が表現されます。ウロコマツカサは先端が黒く赤いヒレが特徴です。撮影場所は「Crystal Rock」です。
久しぶりにサンゴ礁の雄大な景観です。Bath Bolog(South Reef)のサンゴ礁の谷を撮影しました。
サンゴ礁をよく見ると太陽の光が帯状に差し込むのが見えます。その上には魚たちが涌きいでます。
こんな光景も好きです。フィッシュアイレンズを使用。
サカサクラゲは砂の上で普通のクラゲとは逆になった姿、傘面を下にして泳ぎます。中層ではなく海底で暮らす変わり種のクラゲです。こりゃどう見てもUFOですね。
ソフトコーラルのポリプの間で泳ぐサカサクラゲ、何か不思議なコスモスを感じますね。
ナイトダイブで撮影したオルガンパイプコーラル(英名)、オルガンのパイプに似ているところからこう呼ばれています。和名ではクダサンゴです。ポリプから8枚の触覚を出してプランクトンを補食しています。次の写真はこのピンクのオルガンパイプコーラルが細かく砕け、長い年月を経て白い砂と混じり合い形成されたビーチです。ピンクの美しいビーチがコモドの海にあります。自然への畏敬の念を感じる場所です。
カラフルな赤はイボヤギだ。谷間にはベニカラマツがいる。イボヤギは陰日性のサンゴた。このサンゴは体内に褐虫藻を持たず、光を必要としない。イボヤギがこんなに多く集まる光景も珍しい。Bath Bolong (South Reef)
撮影地スポットはBatu Bolong(North Reef)。コモドのサンゴ礁は多種のサンゴが入り乱れるように生存する。これはテーブルサンゴの中に枝サンゴとウスコモンサンゴが入っている。つまり光を求めての縄張り争いなのだ。そこにハナゴイやハナダイさらにベニマツカサが泳いでいる。
ストロボの光は良く廻り、背景のサンゴ礁もよく描写された。水中写真は単一のサンゴや、単一の魚たちの写真が多い。コモドやラジャアンパットでは一枚の写真の中に多様なサンゴや魚たちが描写される。そうするとサンゴや魚たちの共生の姿が見えてくる。その姿は美しく力強さがある。その光景と感動を皆様にお伝えしたいといつも思っています。
ナイトダイビングでは夜の魚の生態を撮影することが出来ます。間は元気に泳いでいた魚たちも夜はひっそりと眠りに入ります。ナンヨウブダイはサンゴの中で粘液まゆをつくりことが良く知られています。一見起きているように見えますが、魚は瞼がないため眼は閉じていません。それにしてもグリーンとブルー、イエローとバイオレットの色の取り合わせが奇麗ですね。
撮影地は「バツボロン」の北リーフ。フィッシュアイでサンゴ礁をあおり気味に撮影した。私の写真の一つの理想は一枚の写真でサンゴ礁の素晴らしさが分かることだ。サンゴ礁に魚たちが棲み、動かないゆえのサンゴ礁の造形美が表現される。そんな写真を目指しています。ソフトコーラルが色彩を放ち、黄色が鮮やかなニセフウライチョウチョウウオ、右には大きなイソギンチャクにセジロクマノミが見えます。それを取り囲む小魚たち。ここは生命の海だ。
インド洋側、南エリア「トルペドアレイ」で出会った15センチもあるイチゴボヤの仲間だ。背景ではダイバーが映り込んでいるが透明度が悪くぼんやりしている。プランクトンが多いのだろう。通常イチゴボヤは黄色が多い、このイチゴボヤはブルーだ。大変めずらしい生き物だと思いますが、皆さんは見た事がありますか。
北のフローレス海側の「セバユーケーシル」。初日のチェックダイブで使われた、砂地にサンゴがあるポイントだ。左の根と右のウスコモンサンゴにスカシテンジクダイが降り、奥にはタカサゴの仲間が見える。私の理想としている一枚の写真の中にサンゴ礁と魚たちが入って、海の様子が分かる構成だ。奥行きもあり手前のサンゴ礁の様子が見える私の好きな写真だ。
「トルペド アレイ」と呼ばれる南のエリアだ。ハナゴイ、ハナダイ、デバスズメなどたくさんの種類の色彩鮮やかな魚たちが舞い泳いでいる。魚の種類もすぐには確認出来ないくらいだ。プランクトンを多く含んだ深層水がインド洋側から流れ込むこのエリアは美しいメラルドグリーンの海だ。
写真はバリ島最高峰アグン山、標高3142メートル、頂上には約700メートルの火口がある。古来よりバリの人々の崇拝の対象となっている。最後の噴火は1964年。成田からデンパサール便で眼下に見え、撮影した。