東日本大震災復興に向けて、人々が動き出した。
今回の大震災は未曾有の災害を及ぼしました。
今私が思う事があります。
この大震災は数十年後、数百年後に日本人のみならず世界の人類に大きな影響を与えた転換点になったと。
すなわち価値の大転換が行われた年であると。何が人々にとって幸せなのかという事。
世界でも最も文明が発達した日本で、到底考えられない様な、自然による大災害が起りました。
マイナスからの出発です。消費至上主義から、自然と共生する社会への転換期です。
我々はこの苦しみの中から、新しい価値観を構築しなくてはならないと思います。
そして一日も早く、被災地の復興。日本の復興を祈ります。
写真はラジャアンパットのパッセージ 「海からの祈り」です。
福島第一原発は危機的状況だ。
日本の存亡がかかっていると言っても過言ではない。
この危機を原子力関係者、政府の対策本部が回避する事が大変重要である。
写真はラジャアンパットの代表的なポイント、パッセージだ。
マングローブの川のような水路。
マングローブから差し込む光の中に美しいソフトコーラルがある。
ここは異なる環境に棲む生き物が共存し、混じり合う生命の不思議が存在する世界。
世界の水中写真家を魅了するポイントです。
東日本大震災は、死者•行方不明者が一万人を超えました。
被災者の方々の生活はもちろん、隣接地域の人々にも影響が出ています。
今回の大地震は人類に対する警告なのかも知れません。自然に対しての文明の脆弱さを思い知らされました。
地球自然の上に私たちの生活は成り立っています。自然とどう向き合って行くのかかが今後増々問われます。
今回、私のホームページ「生命のサンゴ礁」がgoo大賞の個人の部、第1次審査を通過し
第2次審査にノミネートされました。
本日まで、読者による審査が行われます。皆様ぜひご参加して頂きたく、投票をお願い致します。
本日の東京新聞では河田恵昭関西大学教授(防災、減災)が「千年に一度の地震が起った。
防災のための投資ををどうすべきが、事前に国民的合意を得ておくことが大切だ」と指摘したと報じている。
私は当日、人形町にいました。すぐ近くの浜町の公園に避難しました。
コンパクトカメラを持っていましたので、写真は人形町の地震直後の様子です。
その後、自宅まで徒歩で帰りました。休息を取りながら5時間、歩き続けました。
被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
今回のクルーズは一時雨も降りましたが、晴天に恵まれました。
船の上からの景色を撮影しました。
この写真は海に空、特に雲の様子がそのまま映り込みました。
海が穏やかできれいでなければ、このような状態にはなりません。
奥にはラジャアンパットの島々が見えます。
自然の素晴らしき光景に、神々しさまで感じられます。
ホルンの形をしたスリバチサンゴを見つけた。カメラはフルサイズのD700、20㎜ワイドレンズ。
ホルンの音が聞こえる様な写真を撮りたいと思い、広さを出すためにタテイチ。
柔らかさと雰囲気を表現するためノーストロボにした。太陽光も適度に入った。
海のホルンの音が聞こえるだろうか。
ちなみに、ホルンは世界で一番難しい金管楽器ともいわれている。
そのまま、ホルンのサンゴに近づいた。
手前のウミキノコとスカシテンジクダイを入れて、ストロボを焚いて鮮明さを出した。
上にはカスミアジが二匹入った。
力強さを感じられる一枚だ。前の写真と全く違う写真になった。
水中写真はこのように被写体によって幾つかのバリエイションを撮る事が大切だ。
同じ状況で同じ被写体に出会う事はないのだから。海は「一期一会」だと私は思っている。
1.5m位の大きなウミウチワを見つけた。
近づくスカシテンジクダイがいて、奥にウミキノコが見えた。
この景色を全部入れたいと思った。レンズは20㎜ワイド、絞りはF11。
ウミウチワに出来るだけ近づき、ウミキノコにピントを合わせ、シャッターを押した。
奥までピンが合った鮮明な写真が撮れた。奥行きがあって生命感溢れる写真になった。
2007年にナショナルジオグラフィックで
「太平洋とインド洋の交わるインドネシアに無数の生命が溢れる奇跡の海が広がる」と紹介されたラジャアンパット。
写真は多種多数のサンゴとソフトコーラルが写っています。
手前にコブハマサンゴ、真ん中にコエダミドリイシ、右にはヒラノウサンゴがあります。
ソフトコーラルも幾つかあります。こんなに多種のサンゴが一つの場所にあるのは驚きです。
それはナショナルジオグラフィックが指摘した「太平洋とインド洋が交わる海」だからです。
各地のサンゴの卵が海流に乗りここにたどり着き、サンゴ礁を造ったと思われます。
多種多様のサンゴがあるという事は多種多様の魚や生き物が棲むというでもあります。
サザンスタークルーズによるラジャアンパットクルーズはシーサファリ8号を使用した。
シーサファリ8号は全長34.3m。インドネシアの伝統的な木造帆船。
写真は帆を張っているが、実際はエンジンを使った新鋭設備を乗せた新造船だ。
この船で6泊、7日のダイビングクルーズが行われた。
ラジャアンパットの新しい写真5点を公式ホームページにアップしました。
公式ホームページ「生命のサンゴ礁」のphotoのページにラジャアンパットの写真がスライドショーで見れます。
5枚の写真が自動的に切り替わります。
ラジャアンパットから帰って来たばかりなのでラフにしか見ていませんが、私のお気に入りの5枚です。
皆様、是非ご覧下さい。
「THE RAJA ANPAT」の中にあった「The Kingdom of Cora」を表す一枚。
ハードコーラルとソフトコーラルが織りなす海にスカシテンジクダイの大群が舞い降りた。
その時、真ん中にはイエローリボンスィートリップスがいた。
カメラニコンD700、レンズシグマ20㎜
ハウジングSEA&SEAMDX-PROD700 、ストロボINONS-2000
今回のワイド撮影はニコンのワイドズームとシグマの20㎜を使用した。
シグマのワイドレンズは最短撮影距離が短く被写体に寄れるので採用しました。
「THE RAJA ANPAT through the lens of:」
を帰りのジャカルタ空港で入手しました。
以前から欲しかった昨年10月に出版された欧米の17名のカメラマンによる水中写真集です。
サザンスタークルーズさんが持って来ていたので、クルーズの最中見て、参考にしました。
大変美しい写真集です。裏表紙の解説を紹介します。この解説はラジャアンパットを端的に表しています。
以下、原文のままです。
Reefs on Steroids
THE Kingdom of Coral
Heart of the Coral Triangle
Ultramarine