茨城県つくば市にあるギャラリー彩花で明日から開催される「生命のサンゴ礁」の飾り付けをしました。オーナーの海老沼彩花さんは陶芸の著名な先生でもあります。ギャラリーは陶芸はもちろん様々なアートの分野を扱っています。写真は初めてとのことですが、飾り付けをしたところ、このギャラリーに見事にマッチしました。写真展はパネルと額装に分け、写真鑑賞とアートとしての提案をしています。
つくば市は大学や国際会議施設等もあり、近代的な都市です。外国の方が多いのに驚きました。個展を通じてまた、新しい出会いがある事を楽しみにしています。
小さく愛らしいサンゴの子供です。
サンゴのバンドルが受精をし、プラヌラ幼生が岩に着底します。
そしてたった一つのポリプになります。ポリプが増えて群体を形成します。
写真は3才位の子供サンゴです。サンゴ礁の再生の始まりです。
私は世界的なサンゴの再生を祈らざるにいられません。
つくば市のギャラリー彩花で長島敏春写真展「生命のサンゴ礁」を開催します。
会期7月1日から6日 13:00から18:00
茨城県つくば市小野崎170-1 TEL029-851-6600
今回は前回ニコンサロンbisで行われたパネル展「白化するサンゴ礁」とオリジナルプリント「生命のサンゴ礁」の2つのテーマを展示致します。オリジナルプリントは新作数点を加え、アート紙による出力をしました。今までにない海の表現をお楽しみ下さい。
石垣島滞在中、街の中心で道路の舗装工事が行われていた。
市の関係者に尋ねたところ、市がサンゴで道を舗装しているとのことであった。
写真は市役所の前のサンゴで舗装された道です。景観的にも美しいし、サンゴに対する意識も高まるでしょう。
世界中でサンゴは家やオブジェなどで使われている事がありますが、石垣市のこの取り組みも好感が持てます。
サンゴ礁と人との共存がこういう行政の試みでなされる事は良い事です。
5月25日が初日の産卵、この写真は26日2日目のサンゴ産卵です。場所は大崎。
卵のように見えるのは「バンドル」と呼ばれる卵と精子が入ったカプセルです。
写真はサンゴのポリプに「バンドル」が出始め、放出した瞬間を撮影しました。私は一枚の写真の中にこの瞬間を凝縮しました。
なんとか一枚の写真で産卵の全てを表現したかったのです。産卵の時間は20分でした。その時間の一瞬の撮影でした。
放出された「バンドル」は海面に上昇しはじけて、他の個体から出た卵や精子と出会って受精します。したがって一つの個体が産卵すると他の個体も産卵するとされています。
受精した卵から翌日にはプラヌラ幼生が生まれ、水中を移動し新しい場所に定着します。そこでたった一つのポリプからサンゴは成長を始めます。
昨日の八重山毎日新聞に私が石垣島で撮影したサンゴの産卵の写真が掲載されました。
今回はサンゴの産卵の撮影を目的に、石垣島に滞在し、昨日帰りました。
連日5日間夜の石垣の海に潜り撮影しました。幸運にも初日と2日目にサンゴの産卵に遭遇出来ました。
写真は初日のものですが、2日目の写真はもっとバリエーションに富んだカットが撮れました。
サンゴは約20分くらい産卵を続けました。その光景は幻想的で生命の神秘を想わせるものでした。
私のテーマである「生命のサンゴ礁」の誕生をカメラに収める事が出来ました。
毎晩遅くまでサンゴの撮影に取り組みました。体力的に大変でしたが、充実した日々を送ることが出来ました。
関係者の皆さん、本当にありがとう。
記事は産卵だけだなく、私の今後の個展の紹介や私のサンゴについてのコメントも書いてくれました。