卓球はないが、カラオケ喫茶はやっている普通の日。普通にいつものスーパーで買い物。
花御所柿を買って、故郷に送る。仕事帰りの埴輪に合って、目と目を逢わす。軽く会釈し
聞こえない声で、こんにちは。何とかわゆいことよ。いい子はすぐに褒めたくなる翁。
レジの顎の前で、軽く踊る。お嬢がいたら楽しいのに。家内は別格。私の生命線。
手相を見てあげるよ。まだこの手は、お嬢に試していない。今日も来るかな?
流石に来ないだろう。やっぱり来てないカラオケ喫茶。雪恋歌とお父さん。松田聖子。
どすとマスター。常連ばかりの今日。夢の途中とどすが練習中の夕凪橋。ますたーに
レッスンを受ける。こんな喫茶店は少ないだろ。面白くはないが、いい勉強になった。
もひとつのらない竹取の翁。やっぱりお嬢のフリフリダンスがなくちゃ。ということで
今日は大阪ボレロを歌わなかった。無理とは知りつつ笑顔の月の欠け行くあなたを見たくない。
見上げれば三日月。寒い空でも暖かい。ポケットの携帯を何度も見るが、着信の2字はない。
でんわでいいから、はなしがしたい。私を元気にしておくれ。ストーブをつけると眠たい。
昨夜ねこみにしろがノックする。とんとんき~りばってんすってんてん。飛び起きる翁。
ドアの隙間から見ると、一匹の猫が、毛スキをしながら、はたを織っている。いやよく見ると
ガチョウの産毛を抜いている。どうやらダウンジャケットを織っている。目の瞳が縦に
細く月になる。三日月かかったこのコートを売って、家計の足しにしてください。なんと
殊勝な飼い猫の極み。ところで、丸裸のガチョウはどこ行った。一足早いクリスマス。
プレゼントとして、いただきました。心配しないでください。コートが売れれば2匹3匹
買えますから。手足が8本のコートを作ってどうする。鶴亀算でもするつもりか?
そこですよ。買う人がいます。お嬢です。彼女はたこか?ここがみそ。お嬢が買って。
竹取の翁に申し込む。ふたりの大阪を一緒に歌おう。さらにこのディエットコートを着て
アツアツよ。う・もう、だめなの?首の穴が一つなのには、意味がある?まあはずかしい。
穴があったら入りたい。墓穴を掘ってしまった竹取産業。ガチョウは食えないクリスマス。
仕方ない。穴を6つ開けてわにを捕りましょ。何?わにに売るつもりか?めちゃくちゃだな。
餌は、もちろんイモト。かまぼこ屋さんになる翁。美味しいよ。山陰の珍味。故郷では
サメのことをわにという。騙された鰐は、白の毛をむしって、ダウンにしたそうな。
見かねた翁は、白にガマの油をぬってやる。お礼にお嬢様と縁結び。何時しか白は
耳が伸び、白兎に変身したとさ。さあ夜おそく迄、起きてると目が赤くなる。機織りは
鶴に任そう。しかし何でノックした?。足で。冗談。朝だった。