金魚cafe

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松本清張時代劇ミステリー「大山詣で」

2015-08-21 00:28:53 | ドラマ
マクベスがちょっと落ち着いたので(あと1回残ってるんですが)溜まってる松本清張時代劇ミステリーを観なくてはと。

「大山詣で」原作は蝋燭問屋なのですが、やっぱりテレビ的には呉服問屋のほうがわかりやすいのかと。

このシリーズの出演者はテレビ東京さんの2サスによく出ている方が多いなあと現代劇か時代劇か違うだけでサスペンスはサスペンスですね。

呉服問屋山城屋の主利右衛門さんは年の離れた後妻をもらいましたが、床につくことが多くなってしまい、店の切り盛りは番頭の兵助さんに任せています。

お医者様でもわからぬ病のため、これは祈祷でもしてもらわねばと大山権現様に女房のおふでさんと兵助さんがお詣りに行くことになりました。

当時の江戸は庶民の旅行というのは許されなかったのですが、信仰のためお詣りするのは許されていたのです。

同じころのヨーロッパでも女性の旅というのは上流階級に限られたものでそれもあまりなかったそうですが、江戸時代はお伊勢参りが最高の旅であり、江ノ島までは盛んに遊覧がされていたそうです。

「東慶寺だより」でも女一人で東慶寺さんまで駆け込むのですからそこそこお金があれば自由がきいたのだなあと。

お詣りするのに講というのを作ってメンバーを集めてお金を積み立てたりして旅行に行くのです。

その大山詣ででおふでさんが同行する蔦屋の若旦那久太郎さんと道ならぬ恋をしてしまい、そこから破たんしていくのです。

お店もおふでさんも両方頂こうと企む兵助さんのわなにはまったわけですが、兵助さんも最初からそんなことは考えていなかったのに、おふでさんが他の男性と不倫しているのを見たらお店のためにコツコツ働いていたのが馬鹿らしくなったのかもしれません。

このドラマのシリーズ年の離れた夫婦は夫が邪魔になってしまうパターンが多いのですが、何不自由なく暮らしていても何でこんな年寄りと結婚したのだろうと不満がある、それが兵助さんみたいな男性から見るとわかっちゃうんですね~。

安定を求めるとドキドキしたくなる、お店の女房というのはそんなに退屈なものなのでしょうか?

お店は手代も番頭さんもいるし、家の中のことは女中さんがやるので指図するだけだとやっぱりそうなのでしょうか?

兵助役の袴田さん、イケメン枠だったのに今では脇をしっかりかためてドラマを支える役になってきたんですね。

現代劇も時代劇でも完全犯罪というのは難しいです。

どこかでほころびが出てきます。