金魚cafe

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猿翁アーカイブにみる三代目市川猿之助の世界(4)

2016-10-03 23:25:32 | 古典芸能
プログラムも3で最後です。

笑三郎さんが再び進行して先に映像を拝見しました。

三代目の猿之助さんの「ヤマトタケル」です。

私は四代目の猿之助さんのをシネマ歌舞伎で観ました。

スケールの大きな話、衣装の豪華さと素晴らしいものでした。

三代目の猿之助さんの映像を観て衣装がちょっと違うのかなあと。

殺陣などもこの前観たワンピースと良く似ているところもあり、受け継がれているのだなあと。

映像を観た後で四代目市川猿之助さん登場されました。

笑三郎さん、右近さんはスーツ姿だったのですが、四代目猿之助さんはカジュアルなシャツとジーンズ姿でした。

それでも違和感感じさせないのは持って生まれた育ちの良さからくるものかもしれませんね。

「今日は無料のイベントにようこそ、いつもは埋まんないのに(春秋座が)無料になるといっぱいになるんです」といつもの調子でおっしゃいます。

いつでも猿之助さんらしくぶれないのがいいのかなあと。

今歌舞伎界がこうしてあるのは三代目市川猿之助のおかげですと。

スーパー歌舞伎は現代語で演じ、和楽器を指揮していた(普通は指揮などしない)着物で稽古するのに洋服で稽古していた。と今までの古典と違うものだったそうです。

猿之助さんが歌舞伎以外の舞台に出られた時は初めましてと顔合わせして俳優同士仲良くなるのに一か月ぐらいかかった。

歌舞伎は生まれた時から知っているもの同士だから稽古の時間というのは短い。

音楽はテープで照明はコンピューター制御のものと全く違うものであった。

困るのは音楽はすでに録音してあるので音楽の時間に動きを合わせなくてはならない。

普段は弾いている方々が動きに合わせてくれている。

衣装も西洋式なので着物は腰で着る、西洋の衣装は肩に力が入るので肩が凝ったなどといろいろな苦労もあったそうです。

三代目のときは本当に大変だったようですが、現在は音楽や照明などに関してはメールでやり取りすればすぐ解決するようになったと文明が進むといいこともあるのですね。

そして三代目が育てた澤瀉屋さんの皆様がやり方を知っているから問題が起きても大丈夫。

これは他から来られた方はびっくりされるそうです。

猿翁さんと自分との違いは猿翁さんは稽古が好き、自分はキライと。

なんていつもこんなことおっしゃっていますが、キライといっても必要なことはちゃんとなさっているのです。

猿翁さんが澤瀉屋の皆様を育てたように自分も育ててみたいとその効果はワンピースなどで現れていました。^^

楽しみな方がいっぱい出てきています。

そしてこの本来のフォーラムの目的で猿翁さんが残した貴重な映像を保存するためには日本にその機械が一台しかない膨大な予算がかかるので協力をお願いできないでしょうかと。

そうです。猿之助さんといえば募金です。

皆様に協力いただければいつでも猿翁さんの貴重な映像を観れるようにしたいと。

春秋座のロビーにもいっぱい展示してありましたが、戦前の猿翁さんの幼少時代のフィルムもあり観れるといいなあと微力ながら協力させていただきました。

シネマ歌舞伎のワンピースのこともしっかりPRされていたので観に行かなくちゃです。