金魚cafe

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ヨーロッパ企画第35回公演「来てけつかるべき新世界」

2016-10-10 10:59:51 | 芝居
ABCホールまでヨーロッパ企画さんの舞台を観に行ってきました。

こちらは蔵之介さんがナレーションをなさっている「LIFE~夢のカタチ~」の番組にABC朝日放送に隣接しているホールで前には川、水の都の前でお芝居が観れるなんてとうれしくなります。

題名のとおり大阪のもっともディープな場所、「新世界」で繰り広げられるコメディです。

西に住んでる私から見てもわかりやすい、コッテコテのこれぞ「大阪」を表現した舞台。

ITから一番かけ離れた世界であってもその影響はだんだんとある。

そんな世界感でした。

皆が想像する「新世界」、「通天閣」を観ながら縁台で将棋を指しながら串カツを食べ、タイガースの試合に一喜一憂する。

舞台のセットもそんな感じで一歩間違えたら〇〇新喜劇か~~??。と言いそうになります。

主人公は新世界で串カツ屋「きて屋」を営むコナツちゃん、母を亡くし、父はそのせいで引きこもり酒浸り、おまけに母の名前が千夏、「じゃりん子チエ」の影響受けてないですか~~?

新世界は今は観光客で大賑わいですが、ちょっと前はディープで観光で行くところというよりは逞しく生きている街、そんな感じでした。

未来の新世界ではIT化が進んで、将棋さしながら朝からお酒を飲んだくれてるオッサンたちがタブレットを器用に使いこなし、ラーメンの出前もドローンでという時代。

そして将棋も人工知能と人間の戦い、お笑いもロボットと芸人とのバトルとなってまいりました。

このまま便利だ~と人間の力なんて時代遅れと言っていたら飛んでもないことにとドタバタコメディ。

ギャグ言うたびにズテーンとこけないだけで〇〇新喜劇を観ているような~そんな感じでした。

ショーシャンクに出演なさっていた福田転球さんのネイティブな関西弁が活き活きとしていて、R2-Ⅾ2のようなロボットとの掛け合いも面白かったです。

皆さん楽しそうに演じている新世界。

ひょっとしたらいつかはこんな時代が来るんじゃないかしらと。

通天閣の周りをロボットがウヨウヨしようがドローンが渡り鳥のように飛んでいようがビリケンさんとタイガース、お笑いがあるかぎり、この街は変わらないのだろうなあと。

ちょっと安心するコメディでした。^^