金魚cafe

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空飛ぶ広報室

2015-07-05 22:19:10 | 読んだ本
有川浩著 幻冬舎

私はドラマは毎週は観ていなかったのですがラブコメと真逆のお堅い仕事というコラボで面白かったです。

原作では柴田恭兵さん演ずる鷲坂室長が渋~~いオジサマではなく、見た目が年齢通りのごくフツーのオジサマだったというところが違っていました。

鷲坂室長があぶない刑事のユージのような軽いかんじだったのがドラマを面白くさせたと思います。

私は高所恐怖症で飛行機もそんなに乗っていないのですが離陸するときのあのいきなり上昇するのと耳がキーンとなってしまうので苦手だわとなりました。

なのでパイロットというのはすごいなあと感心してしまうのです。

ジャンボジェットよりもっとすごいブルーインパルスのパイロットに選ばれるというのは難関中の難関なのですね。

もう少しでブルーインパルスのパイロットになるはずだったのに自分に非のない事故で足を負傷して日常生活には問題ないけれどパイロットとしては問題アリということでパイロットから航空自衛隊の広報室勤務で広報官となった空井二等空尉、警視庁付きの新聞記者だったのに報道番組のディレクターとなった稲葉リカ。

出会いは最悪。

どちらも自分が悪いわけではないけれど希望していた仕事にもう少しで手が届くところで梯子を外されてしまい、どちらも新しい仕事に対して情熱を持てなかった。

そんな2人を見守る鷲坂室長、教育係の比嘉空曹がいい人なのです。

ドラマは空井と稲ぴょん(鷲坂室長がつけたリカのニックネーム)の恋愛に重きを置いていましたが、原作では希望していなかったけれど仕事の大事さと生きがいを見つけ成長していくというさわやかな感じに仕上がってるなあと。

広報室というのはこの本を読まなけれが知らない世界でした。

番組のエンディングで協力とか協賛で名前が出ることにどれだけの経済効果があるかを計算しながらという一般企業のような感覚を持っているというのが意外でした。

東北のあのときどんな活動をされていたのかというのが描かれていて、詳しく報道されなくて知らなかったこともありました。

小説で書かれて知ることもあるので読むというのは大事だなあと思います。